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日本100名城

100名城探訪記

長野100名城・2024年(2)―松本城、小諸城

2024年7月21日

長野・松本駅前の宿で朝を迎え、6時前から早朝ジョギング。無論、国宝・松本城を絡めて4㎞走る。
しかしこの時間はまだ100名城のスタンプが頂けない。宿に戻って朝食・チェックアウトの後、もう一度松本城を目指す。 朝日に照らされる松本城天守
朝日に照らされる松本城天守
旧開智学校
旧開智学校
その前に、松本城の北にある旧開智学校を訪れる。明治時代に築かれた小学校の校舎で、現在では教育博物館として公開されている――のだが、この時は工事中で入場はできず、校舎も足場が組まれていたので、外から見るだけに留める。
松本城公園には蓮池のある北西から入場。これで今回3度目の訪問となる。
前日夜にライトアップされていた時には光の加減で壁の上半分の白が際立って見えていた天守だが、天然の光の下で見ると、やはり「烏城」の異名に相応しく、壁の下半分の漆黒が際立って見える。 松本城天守
松本城天守
色々な角度から写真を撮っているうちに、開城時間の8時30分が近づいてきた。折しも日曜日。既に大勢の来客たちが待機列をつくっていた。私も待機列に並んで開城の時を待つ。
時間が来た。堀を渡って高麗門をくぐり、チケットを購入して更に黒門をくぐった先が、本丸庭園だ。 松本城黒門
松本城黒門
松本城本丸
松本城本丸
そして、天守内部へ。16世紀末に築かれた現存天守なので、言うまでもなく趣のある木造である。そして現存天守の常で、上り下りする階段は傾斜が急だ。 松本城現存天守最上階
松本城現存天守最上階
松本城天守から松本の街と北アルプスを望む
松本城天守から松本の街と北アルプスを望む
最上階からは松本の街を見渡すことができるが、特に西面からは、穂高・焼岳など北アルプスの山々を一望することができる。夏真っ盛りで山の上の雪はすっかり解けているが、時期を選べば冠雪した北アルプスと松本城天守のコラボ写真を撮ることも可能だ。
天守を下りて退城する前に、松本城管理事務所で100名城のスタンプを頂く。これで長野の名城スタンプは制覇した松本城二の丸御殿跡
松本城二の丸御殿跡
天守を囲む内堀の外側にある二の丸御殿跡を訪れて、松本城の参観終了。予定より早い列車で次に行けそうだったので、急いで松本駅へと向かう。

松本駅から青春18きっぷ2日目で、JR篠ノ井線に乗って北東へ。篠ノ井駅で列車をしなの鉄道(青春18きっぷ適用外)に乗り換えて今度は南東へと針路を変える。
松本を出発してから2時間45分ほどで、小諸に到着。駅のすぐ裏手にある名城最寄りの店で小諸名物の蕎麦を頂いた後、その城を訪れる。
小諸城(100名城No.28)は、2年前に既に訪れている城である。しかしその時は城のシンボルとも言える三の門が修復中で足場やブルーシートが設けられていて、残念な写真しか撮ることができなかったのだった。その修復工事も終わったという情報が耳に入ったので、今回長野を訪れたこの機会に再訪したのだった。
情報の通り、修復工事は完了していて足場やブルーシートは取り除かれ、三の門はすっきりとその全貌を見せてくれた。 修復工事が完了した小諸城三の門
修復工事が完了した小諸城三の門
時間は十分あるので、勿論「懐古園」として整備された城内も参観する。
小諸城は石垣がしっかりと残っていて、特に天守台の石垣が立派だ。その上に観光客の姿がちらりと見え、当時の城主か?などと妄想を働かせてしまう。
――ん?
天守台の上?
前回上った覚えが無いぞ。
大変な取りこぼしがあったものだ。本丸内部に入って奥の方まで進むと、確かに天守台の上に向かう石段が通じていた。 小諸城天守台の上
小諸城天守台の上
小諸城天守台の上から見る石垣
小諸城天守台の上から見る石垣
小諸城は城下町より低い場所に建てられたことから「穴城」とも呼ばれる、本丸が一番低い場所にあるという城なので、天守台からの眺望はそれ程でもない。しかし、ここから見下ろす石垣などは、下から見る迫力とはまた違った見応えがある。
懐古園側のほか、しなの鉄道の逆側にある大手門も訪れたところで、列車の時間だ。しなの鉄道で軽井沢まで移動し、更にバスで、JR駅のある横川へ。ここからようやく青春18きっぷの旅を再開。高崎を経て、鈍行列車で計3時間――自宅のある川崎に帰着し、今回の城巡りの旅は終了。青春18きっぷの残り3回分は8月にまた高崎を軸にした城巡りに使う予定だ。

しかし、その数日後、大変なことに気が付いた。
小諸城にまだ取りこぼしがあったのである。
どうやら小諸城にはいつかもう1回、再訪する必要がありそうだ。

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