茨城100名城(1)―土浦城、水戸城
2023年3月19日
先日は青春18きっぷを利用して静岡・山梨を富士山詣でしてきた。まだきっぷが残っているので、この日は100名城巡りをすることにした。目指すは、茨城県の3名城。鈍行列車でちょうど日帰りできる配置だ。
東海道線から常磐線に乗り継いで、まずは霞ケ浦北西端に位置する土浦市へ。マラソン大会参戦で2度来たことがあるが、城巡りはこれが初めて。
土浦城(続100名城 No.113)
15世紀(室町時代)に小田氏の若泉三郎によって築城され、戦国時代に小田氏の菅谷氏が居城とした城である。小田氏が滅びた後は徳川家康の子・結城秀康や藤井松平氏などを経て、江戸時代は土屋氏が城主となっている。現在では亀城公園として整備されている。
土浦城の東櫓と堀二の丸跡から江戸時代建立のものが現存する櫓門(太鼓櫓)をくぐると、そこは本丸。東櫓(ここに続100名城スタンプがある)と西櫓、城壁が再現されている。
土浦城の太鼓櫓
土浦城の西櫓
筑波山を眺めながら、更に常磐線で北上。茨城県の県庁所在地・水戸へと向かう。
水戸城(100名城 No.14)
鎌倉時代初期に馬場氏によって築城され、江戸時代には徳川御三家の一つ・水戸徳川氏の居城となった城。JR水戸駅北側すぐに縄張りが広がっている。まずは三の丸にある、江戸時代の藩校であった弘道館へ。水戸城の100名城スタンプはここにある。ここは以前訪れたことがあるので、今回はスタンプを頂いて少し庭を巡るに留め、当時は訪れていなかった水戸城巡りに繰り出す。
弘道館
水戸城の大手橋と再現された大手門現在は道路が敷かれている堀跡にかかる大手橋を渡った先が二の丸。二の丸入口には、荒廃により明治期に取り壊されたが2020年に復元された大手門が来客を出迎えている。
二の丸のど真ん中を東西に貫く「水戸学の道」の中ほどに、小学校と高校の間を南へと抜ける細道がある。この小径の途中辺りにかつて天守の代わりとされた三階櫓があったらしいが、太平洋戦争の空襲で焼失して以来、再建されていない。
代わりに、小径の終点にあるのが二の丸角櫓。2021年に再建されたばかりの真新しい櫓だ。
水戸城の二の丸角櫓「水戸学の道」に戻り、更に二の丸奥へ。現在はJR水郡線が通る深い大堀切跡を渡った先が本丸だ。
現在、水戸城本丸は全域が高校の敷地となっているが、入ってすぐの場所にある薬医門だけ訪れることができる。安土桃山時代に建立されたという、殆どが再建の水戸城にあって貴重な現存遺構だ。
水戸城の薬医門本丸の参観を終えて、水戸駅へ。先程訪れた二の丸角櫓を、水戸駅前の歩道橋から見ることができた。
水戸駅前の歩道橋から見る二の丸角櫓
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