2019年5月4日
金沢で1泊して、朝一番で城巡り。
金沢の城といえば、金沢城(日本100名城 No.35)。前田家の加賀百万石を象徴する名城だが、今見られる建物は21世紀になって復元整備事業により建てられたものである。
金沢城金沢城と兼六園を散策した後、次の城へと向かう。
西金沢駅から北陸鉄道石川線に乗り、鶴来駅で下車。ここから向かう城は、鳥越城(続日本100名城 No.136)だ。
鶴来駅から鳥越城へは12kmほどあり、公共交通機関は無い。しかし、鶴来駅すぐそばの白山市鶴来支所でレンタサイクルを借りることができた。12kmなら自転車でちょうどいい感じだが、鳥越城は山城だ。麓まではいいかもしれないが、自転車でそこまでたどり着くことができるだろうか。
鳥越城の近くまでは、山を貫く手取川沿いの自転車専用道路が通っている。山あいの場所とはいえ、このコースは割合平坦で、自然の中を気持ちよく走ることができた。
地元の人に道を尋ねながら、「鳥越城跡登口」という標識にたどり着く。そこからが山道で、マウンテンバイクとはいえ自転車で登るのはかなりきつそうだ。しかし、
[自転車ごと登れば下りでのスピードが段違いだぞ]
と考えた私は、どれだけきつくても、途中で歩いてでも、自転車で上まで行くことにした。
実際に途中で歩いて自転車を引いたりもしたが、何とか自転車ごと山頂に到着。駐車場わきに自転車を停めて城跡に向かう。
鳥越城は、織田信長と対立した加賀の一向一揆の一揆衆の拠点であり、これまで見てきた武将の城とはその存在意義が違う。
鳥越城の枡形門。奥に見えるのが本丸門木製の塀に開けられた枡形門、更にその奥の本丸門をくぐると、そこにあるのは本丸跡だ。
本丸の建物は残っていないが、柱のあった場所に数十cmの柱が打ち込まれていて、建物の形をイメージすることは十分にできる。
鳥越城の枡形門。奥に見えるのが本丸門素晴らしいのは城跡だけではない。そこから見下ろす、手取川が開いた山あいの景色がまた素晴らしかった。
鳥越城から望む景色メインの建築物が無かったにもかかわらず、一向一揆の城という異色さや景色の素晴らしさなどもあって、今回訪れた城の中でも、私にとってこの鳥越城のインパクトは群を抜くものだった。
ちなみに鳥越城のスタンプは城跡ではなく、そこからもう少し奥に入った場所にある道の駅に併設された白山市立鳥越一向一揆歴史館にある。
鶴来駅に戻り、再び北陸鉄道石川線で西金沢駅へ戻ってJRに乗り換え、福井市へ移動する。
ここで目指す城は、福井城(続日本100名城 No.137)。かつてはここに「北ノ庄城」があって、朝倉氏や柴田勝家が居城としていた。1600年に家康の次男・結城(松平)秀康がここに封ぜられた時に再建され、以降、松平氏の居城となり、福居→福井と名を変えた。
福井城の天守台現在残っているのは天守台と石垣と堀のみで、御殿の代わりに県庁と県警が建てられている。
福井城石垣と堀
福井県にはこの他にも100名城に名を連ねる城が幾つかあるが、私はこの日の夜までに京都に着いている必要があった。それらはまた別の機会に譲ることにして、私は福井県を後にし、やはり城の宝庫である滋賀県を通過して、京都へと向かった。
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