本日は東京・田町で「チベットは今~最新のビデオ映像&勉強会(第2回目)」に参加。
(第1回の様子はこちら)
まず、チベット本土の人々の本音を綴った「ジグデル」上映。既に何度も見ているフィルムですが、彼らの痛切なメッセージはいつ見ても心に突き刺さります。
それから、2008年11月のダラムサラ特別会議後のダライ・ラマ法王の記者会見、ダラムサラのチベット子供村(TCV)レポートの映像と続きます。
そして、今回私が一番楽しみにしていた、田崎國彦さんによるチベット史の講演。
今回は1913年にダライ・ラマ13世が布告した「独立宣言」について。まず前回も説明があった清朝とチベットの関係――西洋の伝統的な考え方である支配・被支配の関係とか力の強さによる関係ではない、帰依処-施主の関係(チュ-ユン共存体制)――とその崩壊について復習をした上で、当時チベットにいた日本人・矢島保次郎、青木文教、多田等観、河口慧海らの目撃証言から、13世による独立宣言を「独立再確認宣言」と位置づけていました。
そして、中国が繰り返す「チベットは中国の一部である」という言い分を
「中国・チベットの関係の歴史を読み直し、創り出された虚構の言説」
と言い切られていました。
元々歴史研究者を目指して挫折した経歴のある私にとって、チベットの歴史というのは深く掘り下げたいところではあります。
まだ自分なりの観点は全く固まっていませんが、第3回も予定されている田崎さんの講演が大きな指標になるのではと思っているところです。
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