バス憧れの大地へ

雑記ブログ

チベット学習会ハシゴ

今週のコンテンツの更新はお休みです。他にいろいろやることがありまして・・・

その「いろいろ」のメーンが本日。東京都内で開かれたチベット学習会をハシゴしてきました。

参加したのは、
1) 「チベットの歴史と文化学習会」

~2008年蜂起からまもなく1年….そしてラサの蜂起から50年~
文京区後楽園 13:00~16:30
2) 「チベットは今~最新のビデオ映像&勉強会」
港区高輪台 17:30~22:00

1)では筑波大准教授吉水千鶴子さんがチベットに仏教が伝来するプロセスを、作家の渡辺一枝さんがチベット人の信仰について、Students for a Free Tibet 日本代表ツェリン・ドルジェさんがこの1年の回顧を語ってくださりました。
また、以前にもこのブログで触れた、チベット本土でチベット人の生の声をインタビューしたドキュメンタリー映像「Jigdrel(ジグデル)- LEAVING FEAR BEHIND(恐怖を乗り越えて)」の映像鑑賞、フリーライターでありチベット総合サイト「I LOVE TIBET」主催者の長田幸康さんらによる質疑応答が行われました。

2)ではサンスクリット語による般若心経を聞きながらお祈り、チベット仏教研究者の田崎國彦さんによる「チュ・ユン共存体制」から理解する清朝末期までの中央アジアチベット仏教圏に関する講演、主催者の方が撮影した、本土チベット人の本音を引き出した映像の鑑賞が行われました。最後にはまたまた「ジグデル」――前の学習会で見たばかりだったのと、時間が遅くなったこともあって、田崎さんや来場していた「チベットチベット」監督キム・スンヨンさんと挨拶を済ませ、途中で引き上げさせていただきました。

いずれの学習会も新しい知識・視点・情報を得ることができて実りあるものでした。
しかし、一番印象に残ったのは、1)での渡辺さんのお話でした。
大体こんな感じです。

チベットで、漢人がお魚を売っていて、それをチベットの人が買ったんです。チベットの人はそれを川まで運んで川に放してあげたの。そしたらその側で、漢人がまた魚を獲ってる。
「何やってんのーー!!」と私が怒ったら、チベットの人が私の肩をたたいてこう言うの。
「あんたが怒ってどうする!心を平らに持ちなさい。そして、あんたはあの人を哀れに思って、あの人のために祈ってやりなよ

―― 一体、チベット人の慈悲の心ってどこまで深いものなのでしょうか。チベット仏教を、チベット人の心の文化をもっとよく知りたい!と思わせるエピソードでした。

その他にもいろいろ「なるほど」と思わせる話でいっぱいでしたが、それについてはまた機会があればこのブログで、或いは別コンテンツで触れられればと思います。


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