香港島 ~上環とリパルス・ベイ
2014年6月7日
中環(セントラル)から上環へ。まだ訪れたことがなかった摩羅上街(キャット・ストリート)に出向いてみた。ここはいわゆる骨董品街だが、本格的な骨董品以外にも、ちょっと昔懐かしい感じの中国らしい小物が売られている。陶器、おもちゃ、歌謡曲のカセットテープ、ポスター、中国をかつて支配していた満洲王朝の皇帝の肖像、
キャット・ストリート
キャット・ストリートで買ったポスター
毛澤東の写真、
文革人形、
毛澤東語録
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頼むから毒物をまき散らすのはやめてくれないか。
そんな中、私の目に留まり、そのまま買ってしまったのは、九龍の街中を地面ギリギリに着陸態勢の香港ドラゴン航空の飛行機が飛んでいる写真のポスターだった。啓徳(カイタック)空港があった頃の光景である。
私の初海外は1991年の香港で、当時はまだ啓徳空港が全盛だった。街のすぐ上を航空機が飛んで行った光景は、今でもよく覚えている。
あれから20余年、啓徳空港が消え、九龍城が消え――スター・フェリーのように今も昔も変わらないものもあるが、香港は着実に変化している。
ただ、キャット・ストリートで売られていたような中国共産党・毛澤東グッズが香港全土に蔓延するような変化だけは断固として阻止していただきたい。
※その他、キャット・ストリートで売られている小物の数々は『香港ナビ』に詳しく掲載されています。
中環に戻り、先ほど調べておいた交易廣場GFのバスターミナルから、香港島南岸へと向かう。
向かった先は、リパルス・ベイ(淺水湾)。私は既に何度も訪れているが、白い砂浜とリゾートマンションに彩られた、香港きってのリゾートビーチだ。
リパルス・ベイにて
暫くは、砂浜を歩いたり、お世辞にも綺麗とは言えない海の波打ち際を歩く。しかし、ここに来た本当の目的は、ビーチではない。浜辺を東へと歩いているうちにその“本命”が見えてきた。
そう…
初めて見た時からその奇抜さに唖然とさせられた、天后廟である。午前中にネイザン・ロードでやはり天后廟を外から見かけているように、香港には「天后廟」の名のつく施設は多いようだ。
この廟は道教の宗教施設だが、道教というのは日本人には余り馴染みが無い。しかし、“馴染みが無い”というのを差し引いても、この廟のインパクトは半端ではない。
設置されている神々の像の数々が、余りにも奇抜すぎるのだ。
とにかく、配色や表情、いでたちが個性的すぎて、どう奇抜なのか、言葉で簡潔に纏めるのは難しい。ここは、写真(スライドショー)を見てその瞳に映ったものを直接脳に送り込んでいただきたい。
「金色の鯉の口にコインを投げ入れられたら金運が上がる」という言い伝えもあるらしく、鯉の像の口めがけてコインを投げ始める者もいた。
その他にも、渡ると長寿に恵まれるという橋があったり、触ると良縁に恵まれるという石があったり…
煩悩、もとい、願い事多き人は行ってみる価値があるかもしれない。
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