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世界への旅(旅行記)

香港(2014年)

朝のネイザン・ロード ~天后廟と“新生”重慶大厦

2014年6月7日

2日目の朝。私の香港でのお気に入り行動パターンであるネイザン・ロードの散歩に出かけることにした。
その前に、朝食。旺角(モンコック)の裏通りにある、香港を歩いていればどこにでもあるような食堂に入る。この「香港を歩いていればどこにでもあるような食堂」も私のお気に入りだ。この時私が注文したのは、炸醤麺(ジャージャンメン)とトースト、オムレツのセットという、中国料理と西洋料理が一緒になった、いかにも香港らしいメニューだった。

香港の一般的な食堂
香港の一般的な食堂
香港でよくある朝食
香港でよくある朝食

さて、腹を満たしたところで、ネイザン・ロードの散策開始だ。土曜の朝8時前後と休日の早い時間のためか、道路を走る車は昨日の昼間と比べるとかなり少ない。
ネイザン・ロードは勿論、香港に来るとほぼ毎回歩いているのだが、実のところその行動範囲は佐敦(ジョーダン)~ビクトリア湾の間が殆どで、それより北はさほど歩いていない。なので、歩いていると意外な新発見があったりする。
朝のネイザン・ロード
朝のネイザン・ロード
朝のネイザン・ロード
天后廟裏手の憩いの場
大通りの西側を旺角~油麻地(ヤウマティ)と歩いて更に南へ向かっている途中、いかにも「この上に公園がありますよ」と言わんばかりの階段に遭遇した。誘われるようにして上ってみると案の定、そこには木々の緑に覆われた石畳の広場があった。奥の方にある小川に架けられた石造りの小さなアーチ橋も風情がある。すぐ隣には車が行き交う香港のメインストリートが走っているというのに、そこには不思議な落ち着きと静寂感があった。
その小川の向こうには、何か寺か廟のようなものの緑色の瓦に覆われた屋根が見える。前回、夜市と煲仔飯が名物の廟街が「天后廟で南北に分断」されていると書いたが、これがまさしく、その天后廟だったのだ。
小さいようで大きい香港――まだまだ未知の場所はありそうだ。

そして、佐敦を過ぎて、尖沙咀(チムサーチョイ)へ。この地のネイザン・ロード東側にそびえ立つビルが、言わずと知れた…

魔窟・重慶大厦チョンキンマンション)である。

2011年春に訪れた時には全面工事中だったが、3年ぶりのご対面となったチョンキンマンションは…
生まれ変わったチョンキンマンション
生まれ変わったチョンキンマンション
工事が完了し、あの時予想していた通り、見事に小綺麗な外観へと生まれ変わっていた。とりわけ驚いたのは、以前は無数にせり出していたエアコンの室外機が、ネイザン・ロードに面した部屋ではことごとく姿を消していたことだった。
ちょっとだけ中を覗いてみたが、やはり土曜の朝方というタイミングの悪さもあってか、両替商(入り口近くのぼったくり店と奥の良心的な店共々)を除くと未だシャッターを閉めている店が殆どで、昼から夜の時間帯なら入り口に大勢たむろしてる宿の客引きも殆どいない。
もうちょっと賑わいのある時間に行かないとこの“魔窟”がどのくらい毒気を抜かれたのか、あの時予想していたようにそれでも“魔窟”であり続けているのかを推し量ることはできないが、残念ながら今回の訪問ではそのタイミングを逸してしまった。

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