リマ-4 ~博物館巡り
2009年9月26日
ラファエル・ラルコ・エレラ博物館
セックスを題材とした土器の数々(自主規制)
旅の最終日。リマで行き残した場所を一日かけて巡る。
同じ宿の日本人男性2人と、セントロから市バスで西へ。カトリカ大学で1人が知り合いの日本人留学生に会いに行き、そこからは残る1人と博物館巡りをした。
最初に訪れたのはラファエル・ラルコ・エレラ博物館。スペイン人の古代ペルー研究家ラファエル・ラルコが収集した土器、装身具、日用品などの出土品が展示されている。古代ペルーの成熟した文明レベルがいか程のものか、展示品を見ているだけでも感じ取ることができる。
展示室だけでなく倉庫も公開されていたが、こちらもテーマ毎に整理されて、おびただしい数の出土品が置かれていた。こちらは質よりも量の方に圧倒される。
展示室がもう一つあった。こちらにはセックスを題材とした土器ばかりを集めて展示していた。見ていて面白いのは確かなのだが、なぜこのような題材を殊更に集めて展示しているのか、その意図は理解に苦しむ。
ラファエル・ラルコ・エレラ博物館から今度は国立人類学考古学歴史博物館へと向かう。この2つの博物館の間は歩いて行くことができる距離で、セットで参観する来訪者が多いためか、道に引かれた青いラインを辿って行けば次の目的地に着くことができる仕組みになっている。
土器の量が際立った先ほどの博物館と比べ、こちらは土器、装身具、日用品のほか遺構の一部、当時の建築物のミニチュア、結び目で数を記録したキープなど、よりバランスの取れた内容になっている。スペインによる征服の様子を伝える展示もあったが、征服を賛美する内容にはなっていない。
国立人類学考古学歴史博物館の展示
スペインによる征服の様子を伝える展示
その後、連れの日本人男性は国立博物館へと向かったが、私は他にどうしても行きたい場所があったので、ここからは別行動となった。
その場所とは、日本人移住史資料館だった。
ワカ・ワヤマルカ
以前にも書いたように、ペルーには19世紀末から多くの日本人移民が渡ってきた。彼らのペルーでの生活がどのようなものだったか、日本人として知りたかったのである。
1時間歩いて日本ペルー文化会館内部にある同資料館に到着したが ―― この日は休館日だった。残念ながら、この地に渡ってきた先人たちの生活ぶりを知ることはできなかった。
そこから歩いて30分ほどの場所にあるリマ文化時代の遺跡ワカ・ワヤマルカを訪れるが、先日訪れたワカ・プクヤーナによく似ていて、しかも規模はそれよりも小さいように思われた。ここは外から見ただけでよしとし、タクシーを拾って閉館時間が近い次の場所へと向かった。
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