チョモランマ・ベースキャンプ ~雲に阻まれ…
2007年7月20日
テントで昼食後、チョモランマ(エベレスト)・ベースキャンプ (EBC)に向けて、いざ出発。馬車で向かう人たちもいるが、私たちは徒歩で、ヒマラヤの大地を噛みしめるようにビュースポットへと向かった。
EBCに設営されたテント
「海抜5200m」の石碑
荒野の中を2時間近く歩いたところで、シンプルなテントが見えてきた。まさしく、“ベースキャンプ”である。
近くには石碑も立っていて、「海抜5200m」と刻まれている。5200mでも十分に高地だが、世界最高峰の頂上は更に3600mも上にあるのだ。
しかし、生憎の天気でチョモランマ山頂はすっぽりと雲に覆われている。
チョモランマに向かって、タルチョで彩られた高台の上に腰を下ろし、
チョモランマの頂は雲に覆われたままだ
待って、
待って、
待ち続けたが…
頂を覆う雲は全く晴れる気配がない。麓の山肌は見えているし、山頂の上の方には青空すら見えているのに、山頂だけが意地悪に隠されているのだ。
それどころか、背後のテント村の方で嫌な黒雲がかかってきた。雲行きは悪くなりこそすれ、良くなることは無さそうである。1時間強粘ったが、私たちは諦めてテント村へ戻ることにした。案の定、帰り道には雨が振り出してしまった。
高地を散々歩き回った上に目的を達成できずに疲れてしまったのだろうか。テントに戻ってから5人のうち3人がダウンしてしまった。
季節が悪かった。この時期、チョモランマの頂は雲がかかっていない方が珍しいのである。
しかし、まだ1日ある。明日に賭けてみよう。
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