ジョル(徳欽)-3 ~「飛来寺」の本堂
注:ジョルとは、徳欽の名で知られている街で、現状中国雲南省に属しているが本来チベットの版図に属する。
2007年6月16日
ミンヨン(明永)氷河の帰り道、昨日に続いてもう一度、中国名で「飛来寺」と呼ばれる寺を訪れた。あらためて慰霊碑の前で手を合わせる。
雲は昨日よりもやや薄いものの、やはりここから見えるはずの雪山はよく見えない。
「飛来寺」の本堂
その後、4人で少し離れた所にある寺院の本堂を訪れる。
規模は小さいものの、割合立派なチベット寺院である。堂を取り囲むようにしてマニ車が幾つも設置されている。今回の旅で初めて、マニ車を回しながらコルラ(チベット仏教で神聖なものの周りを時計回りに巡礼する行為)をした。
ここから西側に目を向けると、ザナチュ(メコン川)の向こうに緑の山並みが見える。しかし、白い山はやはり雲の向こうだ。
ジョルの街に戻る頃には既に辺りが暗くなり始めていた。
少し休んだ後、4人でヤク料理の夕食を取る。それからショッピング。少し寒さを感じていたため、トレーナーを1枚買う。
楽器の生演奏をBGMに交差点で踊り
宿の方に戻る途中、街中で一番大きい交差点で、チベット人たちが楽器の生演奏をBGMに踊っているところに出くわした。チムやキキも飛び入りで輪の中に入り、少々ぎこちないながらもチベット文化に触れる(私は踊りに自信が無いので遠慮させていただいた)。
日程の都合上、明日にはギェルタン(シャングリラ)に戻らねばならないのだが、カワカブを見ることができていないのがどうしても心残りである。そこで、明朝天気がよければもう一度、「飛来寺」のカワカブ展望点に行ってみることにした。エドワードらもこの話に乗り、明日の天気次第で一緒に行くことにする。
これがラストチャンスだ。チベット人が信仰の対象として崇める山を、そして友が目指し、友を呑み込んだ山を、果たして見ることができるだろうか。
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