バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

海南島

海口・3 ~ビーチとスコール

疲れも少し癒されたところで、再び海口の街へと繰り出す。

先ほど万緑園で海口の海を見るには見たが、"リゾートビーチ"には程遠いものだった。今度こそはと、海口でも指折りのビーチと言われる暇日海灘を目指す。 暇日海灘のビーチ
暇日海灘のビーチ

暇日海灘へ向かうバスは、人で一杯だった。明らかに"海へ行くぞ"といういでたちの者も少なくない。恐らく、同じ場所を目指しているのだろう。
やがて、右手に海が見えてきた。しかし、それとほぼ同時に、ポツリ、ポツリと雨が降り始めた。雲行きが怪しかったので懸念はしていたのだが、来てしまったか・・・。

程なくして暇日海灘に到着。案の定、ほとんどの乗客がここで下車した。

暇日海灘の海辺は、文字通りの砂浜だった。生憎の空模様が雰囲気を半減させてしまってはいるが、それでも大勢集まった人たちが海水浴や海辺でのバーベキューを楽しむ光景が見られ、一応、海南島の代名詞でもある"リゾートビーチ"を拝むことができた。
激しく降るスコール
激しく降るスコール

しかし、天候は私に微笑んではくれなかった。雨足は時が経つにつれて強くなってくる。バス停に向かう頃には土砂降りになってしまい、バスに乗り込んで市内に戻る途中には、地元民ですら驚いて身をすくめるほどの雷鳴が響き渡った。
熱帯地域に特有の、スコールというやつだ。海口では雨季になると、午後、定期的に短時間の大雨が降るのである。
雨の少ない大連での生活が長い私にとって、こんな大雨は久しぶりでむしろ気持ちいい位だった。無理をして言えば、スコールに見舞われることもまた海南島の体験である。

とは言っても、この雨では、例え止んでも地面が水浸しで、もうあちこち出歩くことも難しい。ホテルに戻った私は、食事もホテル内のレストランで済ませ、翌日の三亜行きに備えるだけの夜を過ごした。

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