バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

大陸中国・山東省

青島・2 ~美しい街と海

2004年10月1日

用も無いのに何となく、青島大学でバスを降り、キャンパスを少しだけ見た後、再びバスで香港路と福州路が交差する地点に向かう。
香港路
青島の中心街・香港路
私は、青島の中心部が、利用しているホテルや青島駅、中山路、桟橋のある中山公園西側の一帯であると思い込んでいた。しかし、それは勘違いだった。 確かに、中山路一帯も賑わっているが、青島の本当の中心部は、中山公園東側のここ香港路を中心とする一帯だったのだ。
この一帯は、市政府があり、高級ホテルや高層ビルが立ち並ぶ。また、大型スーパーなどもあってショッピングエリアにもなっている。青島はよく、同じ沿海の美しい街として大連と比せられるが、私の目には、大連を見慣れてしまったためであるのかもしれないが、青島の方が美しく感じられた。
上に大型スーパーがあるということを書いたが、青島で有名な外資系スーパーと言えば佳世客だ。“佳世客”は中国語で“jiashike”と発音する。そう、即ちJUSCOである。
この日から急に寒くなったこともあって、JUSCOで上着を買った。その後、食料品売り場にも足を向けたが、ここは、品物こそ中国製のものが大部分だが、雰囲気は日本のJUSCOそのものである。特に日本製の食材コーナーでは、自分が中国にいることを忘れてしまうほどである。
五四広場
海辺の五四広場と摩天楼群

香港路をしばらく西へ歩いて、左折して海辺まで行くと、赤いモニュメントが特徴的な五四広場に行き着く。 この広場を中心に、青島の海岸には全長40kmにも及ぶ遊歩道がある。
遊歩道からは、どこまでも続く大海原(黄海)が一望できる。五四広場の西側から東の海辺を見ると、高層の摩天楼が林立している。ふと、香港・ビクトリア湾のプロムナードが思い出された。海岸近くを走る大通りが“香港”の名を冠しているのもうなずける。
また大連との比較になってしまうが、大連も海辺の街だが、残念ながら青島のような海辺の遊歩道は無い。もし自然博物館から老虎灘あたりの間に延々と続く遊歩道を設けたら、今まで以上に海辺の街として遊客たちを引き付けることができるのではないだろうか。
基督教堂
基督教堂

しばらく遊歩道をぶらついた後、桟橋近くに点在する古めかしい建物を巡った。基督教堂はその名の通り、キリスト教の教会である。落ち着いたたたずまいの教会では、花嫁が記念撮影をする場面も見られた。天后廟は道教の廟であり、信者たちが祈りを捧げている。 キリスト教と道教、洋の東西を異にする宗教の寺院が至近距離にある。それに違和感を感じさせないのが、青島の街だ。

気が付くと、陽は大きく西に傾いていた。夕日が青島の街を、黄海を、鮮やかな赤色に染め上げていた。

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