根室半島チャシ跡群(3)―ポンモイチャシ
2023年6月3日
根室半島チャシ跡群で一番有名なのは、先ほど訪れた、納沙布岬から西へ2.5㎞の場所にあるヲンネモトチャシだが、実は、納沙布岬のすぐ近くにもう一つチャシ跡がある。灯台のある岬北側とは逆の南側に突き出ているポンモイチャシだ。
離れた場所から見たポンモイチャシ
草むらをかき分けて辿り着いたポンモイチャシの標識離れた場所から見た後、チャシのたもとまで来てみたが、標識は見えるものの生い茂った草むらの向こうだ。行くのは無理かと思っていると、地元の猫が草むらの中を標識の方に向かって進んでいく。よく見ると、草むらの中に踏み跡があるのが分かる。猫に案内されるようにしてその踏み跡を辿って標識に辿り着くことができた。後で分かったことだが、このチャシは地元住民の釣り場になっていて、この踏み跡は釣り人たちが釣り場を往復して付いたものだった。
ポンモイチャシポンモイチャシの先の方は波に打たれて荒々しい岩場になっていたが、その手前を見ると、台のようになった丸い平らな場所がある。恐らくは、あの場所に何かの建造物が建てられていたのだろう。
岬の食堂でサンマ丼と蟹汁の昼食を頂いた後、根室市北方領土資料館へ。ここにも根室半島チャシ跡群の100名城スタンプが設置されているが、スタンプは既に根室駅のバスターミナルで頂いている。ここでは「日本本土四極踏破証明書」の最東端の証明書を頂いた。
根室市北方領土資料館
根室市北方領土資料館の展示この資料館はゆっくり見学したかったが、帰りのバスの時間が10分後に迫っていた。急ぎ足で見学した後、12時40分、根室駅に戻るバスに乗り込む。
根室駅での乗り継ぎ時間は僅か10分。万一バスが遅れたら乗り過ごしかねないタイミングだったが、無事予定していたJR花咲線に乗り継ぐことができた。
昨日来た道を逆に辿って、釧路に到着。
今回の目的=根室半島チャシ跡群攻城は既に達成していた。このまま夜の便で羽田に戻ることもできたが、釧路まではそうそう来ることはできない。以前来たことのある場所だが、折角なので釧路でもう1泊して道東の名所を巡ることにした。
2023年6月4日
釧路最終日は、阿寒バスのピリカ号で効率よく道東の名所を巡る。この記事は飽くまで100名城探訪記なので、城とは関係ないこの日の行き先は写真だけで簡単に紹介。
摩周湖
摩周湖から見る阿寒岳
硫黄山
屈斜路湖
阿寒湖
アイヌコタン
マリモ
丹頂
キタキツネ存分に「北海道の大地」を満喫して、帰途に就く。
※
最難関といわれる根室半島チャシ跡群を攻城して、これで北海道の100名城・続100名城を全て制覇することができた。
しかし、前途はまだまだ。中国地方、南九州、四国など、まだ真っ白の地域もある。これからだ。
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