バス憧れの大地へ

雑記ブログ

年末年始・青春18きっぷの旅(4)~大阪、和歌山

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

大阪城の初日の出
2015年元旦

という訳で、今年の初日の出は大阪城にて。

初日の出をカメラに収めたらすぐに移動。阪和線で和歌山へ。小学生時代の大部分を過ごした街だが、今回は懐かしの場所ではなく、当時は無かった新名所へ向かった。
和歌山駅でJRから和歌山電鐵貴志川線に乗り換え。
和歌山電鐵貴志川線
※この電車に乗った訳ではないのだが、この路線を象徴する車体なのでこの写真を選択した。

目当ては終点の貴志駅に――と思っていたのだが、この日はそちらではなく終点手前の伊太祈曽駅となった。
そこで詣でたのが・・・
ニタマ駅長
三毛猫のニタマ駅長

――ハイ。
前日に続いてまた、本命の前に癒し系詣でです(笑)。

この日の本命は、もう少し東。和歌山から再びJRに乗り換えて、和歌山線でまず橋本へ。そこから南海線とケーブルカーを乗り継いで・・・
高野山ケーブルカー
今年が開創1200年という、伝統の仏教聖山・高野山へ。
橋本駅で買った高野山バス乗り放題のチケットも駆使して、

高野山の金堂と根本大塔
金堂と根本大塔

金剛峰寺
真言宗の総本山・金剛峰寺

そして、高野山のお寺の中でも一番奥にある、その名も奥の院まで歩き、至る所で仏様と弘法大師のスピリットを浴びる。

しかし・・・雪がどんどん勢いを増してきた
山を下りれば少しは収まるかと思いつつ下山したが、下界でも雪の状況は一向に変わらない。

雪が降り、風が吹きすさぶ中、JR在来線を乗り継いでこの日の最終目的地を目指すが、列車が駅で停車するたびに冷気が車内に入ってくるし、旧式の列車にはすきま風も吹き込んでくる。
気温が低下する中、携帯電話(スマートフォン)のバッテリーの目減りが早くなってきた。乾電池があれば充電できるのでどこかで買いたかったのだが、橋本駅から先、KIOSKも軒並み正月休みだし、駅の近くにコンビニの1つも無い。
「不便だな」と初めのうちは思っていたが、そうではない。365日24時間営業のコンビニが数百メートルおきにある都会の方が普通ではないのだ。
ローカル線の旅を久しくやらないうちに、私もいつしか「都会ボケ」をしていたようだ。

この日の最終目的地である奈良に到着。ようやく駅の外にコンビニを見つけて携帯を充電することができた。

宿は高天ゲストハウス。これもまた久々となるドミトリーだ。

ローカル線にゲストハウス――今年の私のテーマの1つに「原点に返る」ということが挙げられるかもしれない。

年末年始・青春18きっぷの旅(3)~大阪

青春18きっぷの旅2日目。この日の最終目的地は、
大阪

2014年の大晦日をここで過ごすことを軸に、今回の旅の計画は始まった。そして今宵、今回の旅で最大のイベントが行われる
大阪城のカウントダウンイベントだ。
この時期、大阪城では3Dマッピングスーパーイルミネーションというのをやっていて、西の丸庭園が鮮やかな電飾で彩られている。
大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション
大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション

そして、大阪城もライトアップ。
大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション

しかも、ただ単に普通の光で照らすばかりではない。大阪城をスクリーンにして、その名の通り3Dの映像を上映する。時には大阪城を龍が舞い、時には大阪城がいびつに歪む。
大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション

見応えのある、素晴らしい演出だったが、私がここに来たお目当てはそこではない。ストリートの時代から応援しているミュージシャンがゲスト出演していたのだ。
5年前に渋谷の路上で彼女を初めて知った時から「この子はストリートじゃ終わらない」と直感してましたが、まさかこんなビッグイベントに呼ばれるまでになるとは…驚くべき飛躍。

私は、今年は雌伏の年になってしまったので、来年はそこまで大げさでなくていいから飛躍の年にしたい。

※ライブの間は撮影禁止だったので画像なし

森恵のライブが終わった後も、カウントダウンまで付き合う。
実は、カウントダウンイベントというものに参加するのは初めてだったので、これも楽しみにしていたのだ。

5、4、3、2、1・・・

と、大阪城にカウントダウンの数字が表示される。
そして・・・

0!!!

花火が上がり、大阪城にも花火が映し出される。
大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション

さあ、2015年だ。気持ちを新たに、またスタートだ。

年末年始・青春18きっぷの旅(2)~金沢、彦根

金沢で朝を迎える。

石川県には、来たことはあるものの肝心の金沢はスルーしてしまっていた。
この旅に出る前に、鉄道マニア(乗り鉄)の知人に青春18きっぷの使い道について話を聞いたところ、

「西を目指すなら、東海道線じゃつまらないから、日本海経由で金沢とか立ち寄れば?」

とのお言葉をいただいた。

[そうか、今こそ金沢を目指す時だ!]

という訳で、ベタではあるが、この日は朝から金沢街巡り。(名所に行きやすいよう、宿は香林坊に選んでいた)

まず、
金沢城
金沢城
さすがは前田加賀百万石。復元とはいえ、想像していた以上に立派なお城だった。

しかし、ここで突然の雨。
――いや、
氷の粒になったぞ。

あられだ。

あられになったのは一瞬だけだったが、その後も雨は続いた。どうやら金沢は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらい雨が多い土地柄らしい。

そして、金沢と言えばやはり

兼六園
この日はいい具合に、入場料無料だった。

数日前に旅友が「雪つり綺麗だった」とFacebookに書いていたので期待していたのだが、松の木に張られた綱に、雪はひとかけらも貼り付いていない――この雨が雪に変わらないのだから、やはりこれでも暖かいのだろう。
とはいえ、兼六園は雨でも、いや雨だからこそなのかもしれないが、古式ゆかしい風情に満ちている。日本人の心の源泉とでもいうのか、そこには「侘びさび」の精神が具現化されているようにも思われる、心洗われる落ち着きがあった。

一回りしているうちに、雨はやみ、晴れ間も顔を見せるようになった。
兼六園
先程までは「雨だからこそ風情がある」とか思っていたが、やはり太陽を求めるのが人間の本能なのか、陽の光が降り注いで明るく映える兼六園もやはり美しく感じられる。

そうこうしているうちに、出発を想定していた時間(10時)が近づいてきた。この電車を逃すと1時間待たなければならないので駅までのバスが渋滞に巻き込まれでもしないかとちょっとハラハラしたが、割と余裕をもって乗ることができた。

再び青春18きっぷで、鈍行の旅。

福井
敦賀
で電車を乗り継ぐ。敦賀からの新快速にそのまま乗っていけば、湖西線経由でこの日の最終目的地に最速で到着できるが、その間にも行きたい場所はある。せっかくの乗り降り自由な青春18きっぷなのだから、最速で行ってしまっては勿体無い。
そして、その行きたい場所は湖西線ではなく北陸本線・東海道線の沿線だ。私は敦賀で乗った列車を僅か2つ目の近江塩津で下り、湖東回りの新快速に乗り換えた。

50分後、私が下り立ったのは、彦根。井伊家の下で栄えた城下町だ。

彦根と言えば、何と言っても・・・
ひこにゃん
ひこにゃん先生

――じゃない。ひこにゃんにお目にかかれたのも嬉しいが、もっと大切なものがある。
言うまでもなく、
彦根城
彦根城。復元されつつある天守閣の無い金沢城に対し、こちらは江戸時代の天守閣が現存する国宝の城だ。
規模は小さいながら重厚ないでたちで、存在感は抜群だ。

彦根城から琵琶湖を見下ろす
天守からは琵琶湖を見下ろすことができる。この風景を見ていると、同じく琵琶湖沿岸に安土城を築いた織田信長が琵琶湖を見下ろしながら天下を目指した気持ちが少し分かるような気もした。

彦根城で予定よりも若干長い時間を過ごしてしまったが、ここまで来たら列車の便数も多い。彦根から新快速で一気に、この日の目的地へ向かった。

年末年始・青春18きっぷの旅(1)

2014年の年末年始は、早々に海外を断念して国内で過ごすことが決まっていた。
ちょうど大阪に行きたい用事ができたので、せっかく行くのだったら鈍行列車の旅をしよう!ということで…
時刻表と青春18きっぷ
久々に青春18きっぷと紙の時刻表を手に旅立ち!

川崎駅
地元・神奈川県川崎から、まずは東海道線と京浜東北線を乗り継いで、

上野駅
東京の上野駅へ。
ここで高崎線に乗り換えて、

高崎駅
群馬県高崎へ。ここで上越線に乗り換え。
水上で電車を乗り換え、六日町駅で人生初の新潟県上陸。ここで、

ほくほく線
北越急行(ほくほく線)に乗り換え。この路線はJRではないので青春18きっぷは使えず別料金になるが、直江津までの時間を1時間短縮できる。何よりシートの座り心地がJR在来線より遥かにいい。

越後路
さすがは冬の新潟。外は一面の雪だった。

直江津駅
直江津着。ここで1時間近く空きができたので食事休憩。

再びJRに戻り、北陸線を西へ。
ここらへんで本日の宿泊地を確定し、ネット(スマホ)で予約しようとしたのだが、この路線、やたらとトンネルが多く、その度にネットワークが切断されて宿の検索もままならない。

日本海
すいぶん前に天橋立を見に行って以来、久々の日本海(日本海沿岸にはその間にも何度か行っているのだが、海にはお目にかかっていなかった)。しかしこの日の日本海は荒天でかなり機嫌が悪そうだった。

富山駅
富山駅着。
富山は私が生まれ、幼少期を過ごした場所なのだが、今回はパス。
またいつかじっくりと訪れます!

そして、本日の鉄道旅は、
金沢駅
石川県・金沢で打ち止め。
石川県には来たことがあるが、金沢は初めて。翌朝名所を巡るのに便利なように、中心街の香林坊に宿をとる。

そして夜は、近所の料理屋で、今回の旅一番の贅沢(←既に確定)。
加賀野菜の天ぷら
加賀野菜の天ぷら
結構な値段になったが、青春18きっぷで電車代をかなり浮かせたので、まあ1回ぐらいいいことにしよう。

初日の電車旅は、
7時50分発
で、
18時16分着
しめて10時間半
走行距離478.8km
しかも寄り道なし。

久々の鈍行長距離旅だというのに結構な距離になったが、意外に体へのダメージは少ない。

明日はもうちょっと時間に余裕のある鉄道旅になりそう。
そして、夜には今回のメーンイベントが待っている。

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