高松で迎えた朝。次の場所へと移動を始めるが、駅までの道の途中にちょうど玉藻公園(高松城址)があったので、朝の散歩がてら歩いてみた。
高松城は豊臣秀吉の四国制圧後、生駒親正によって築かれた城である。月見櫓や旧東之丸艮櫓に当時の面影を残しているが、天守閣は明治時代に取り壊されて以来、再建されておらず、石垣の立派な天守台が残っているのみだ。
鞘橋を渡って天守台に上ってみる。
堀の向こうに見える水面は、高松港だ。高松城が水戦を意識して造られた城であることがよく分かる。
城跡巡りを終えて、すぐ近くの高松駅へ。宿でも朝食は頂いたが、せっかくなので恐らく締めの一杯となる讃岐うどんを頂いて、いざ出発。
予讃線でまず瀬戸内海沿いを多度津まで移動。道中、瀬戸大橋を見ることもできた。
多度津で乗り換えて今度は土讃線で南へ針路を変える。先ほどまでの海沿い(と言っても海からはやや離れていたが)の工業地帯の路線とは打って変わって、山と農村の風景が車窓から見えるようになった。
琴平駅で鈍行列車を下車する。
琴平は金毘羅山で有名な地だが、今回はそれよりも見たかった風景があったので、駅前からちらりと見るにとどめた。
ここから目的地までも鈍行列車はあったが、ちょっと時間がかかってしまうので、ここからは一駅だけだが、特急列車「南風3号」に乗ることにした。
やって来た特急列車は、
アンパンマン列車だった。
この列車に揺られている間に、香川とはお別れし、次なる県へと舞台を移す。