昨日、JRの駅舎から下り立った久慈の街を、今度は隣接する別の駅舎から旅立つ。
あのドラマを見ていた人なら、↑の写真ですぐに分かることだろう。
北三陸鉄道!
――いや、それはドラマでの呼び名。正しくは「三陸鉄道北リアス線」という。
東日本大震災でダメージを受けたが、2014年に全線開通を為し遂げた「復興のシンボル」たる鉄道だ。
ドラマにもよく出てきた「堀内駅」。(ドラマでは『小袖浜』の名前で呼ばれ、アキとユイが青春をぶちまけるシーンで使われた)
単線なので、すれ違いは駅で。
ビューポイントでは速度を落としてくれたりもする。
(↓の写真は大沢橋梁から)
終点の宮古には1時間半強で到着した。
景色も良く、ゆったりとしたいい列車だった。都会に住んでいる者としてはいい癒しになる。
しかし、本当に癒されるべきはよそ者以上に、この路線を日常の足として使っている地元の人たちである。北も南も含め、全線開通は本当に朗報だったことだろう。
しかし一方で、宮古―釜石間のJR山田線は、震災以来未だ開通には至っていない。次の目的地は本来、この山田線で南下するのが便利なのだが、一旦盛岡まで出なければならない。しかしこの時、盛岡方面に向かう線路も2015年11月の土砂流入のため寸断されてしまっていた。盛岡まではバスで行くことができたが、一日も早くこの地域に、この路線に「復興」がなされることを願ってやまない。
後日談
宮古―釜石間の鉄道は2019年、三陸鉄道に移管されて復旧した。
雨模様の中、バスで盛岡へ。車窓から見える閉伊川の景色に癒やされる。
盛岡駅には定時に到着。余裕を持って目標の電車に乗ることができ、この日一番の目的地へと旅を進めた。