休日の昼下がり。
東京・六本木の東京ミッドタウンに・・・
リキシャ参上!!
ベロタクシーではない。
正真正銘、バングラデシュ直輸入のリキシャである。
このリキシャワラー、バングラデシュ人ではなく、日本人写真家でWebサイト「たびそら」を運営している三井昌志さん。現在、「リキシャで日本縦断!」という、その名の通り沖縄から北海道までリキシャで縦断(海路はフェリー等を利用。ちなみにこの大きさでも自転車扱いなので料金は自転車料金とのこと)しつつ、日本の「はたらきもの」たちをカメラに収めている。「ご縁を大切に」とのことで道行く人に5円でリキシャに試乗してもらうということもしている。当サイトと相互リンクさせていただいている縁からその動向は以前からチェックしていたが、今回私の行動範囲内にやって来たので挨拶に伺わせていただいた。
普段は1人でリキシャをこいでいるのだが、ここ2日は別の変わり種チャリダーの2人も合流していて、東京ミッドタウンの一段下がった場所には変わった自転車がずらり・・・
三井さんは近々、この東京ミッドタウンで写真展をやるとのことで、ギャラリーの視察のためにここを訪れたのだった。わたしもちゃっかりと着いて行ってしばし屋内で彼らと談笑しながら涼をとる。
「サッカー代表の遠藤に似てますね」
三井さんの同行者に突如言われた。いや、そんなこと言われたのは――初めてではありません。そんなに似ているのかな?
視察・休憩が終わったところで、リキシャに戻る。
「では、遠藤さん、リキシャにどうぞ」
せっかくリキシャにお目にかかったのだから乗せてもらわない手はない。私は表通りまで「5円タクシー」に乗せていただいた。
しかし、表通りまでには結構な坂道がある。三井さんは途中で「すみません。一度下りて下さい」と私を下ろすと全身でリキシャを押し、坂が緩やかになったところでもう一度私を乗せてくれた。
普通の平地で速度15km/h程度というリキシャ。バングラデシュ製の自転車のスペックが余り高くないことに加え、荷台だけでも重いのにそこに人を乗せたりすれば相当な重さになってしまう。リキシャには以前インドを訪れた時に乗ったことがあるが、その時にもリキシャワラーが細身の爺さんだったりすると「大丈夫なのか?」と思わせられたことがある。三井さんはまだまだ若いが、それでもこのリキシャのペダルをこぐ脚には相当な負担がかかっているようである。
表通りで老夫婦を1人ずつ乗せて六本木の道を走った後、三井さんはこの日の目的地である亀戸に向かって再び、リキシャを前に進めて行った。
北へと向かえばすこしずつ涼しくはなるだろうが、梅雨明けして暑さが厳しさを増す今、リキシャをこぐことは相当なエネルギーを要することだろう。
体と事故にはくれぐれも気を付けて、目標へ向けて突き進んでいってください。
<三井さんのサイト・ブログ>
・「たびそら」
・「リキシャで日本縦断!」