(昨日の話になりますが、当日は帰りが遅くなったので本日の更新とさせていただきます)
2010年6月20日午前8時。新宿発の高速バスで長野へ。顔見知りも少なからずいる。どうやら目的は同じようだ。
長野に到着後、目指したのは長野五輪メモリアルアリーナのビッグハット。前日に善光寺を訪問されたダライ・ラマ14世猊下の講演がこの日ここで行われる。
午前2時。拍手に迎えられてダライ・ラマ法王がビッグハットの壇上に姿を現す。来場者に手を振り、壇上のタンカに向かって五体投地をした後、まずは般若心経を唱える。それが終わるといよいよ、法皇様のお話である。
「先ほど唱えた『般若心経』の中に『照見五蘊皆空』という一節がありますが、これは『実人間の心身を構成している五つの要素=五蘊がいずれも本質的なものではない』という意味であります」
と、まずは般若心経の一部の解釈についてお話しされ、その流れで「自我」と「無我」についてお話しになった。
その後も
「人間は社会の中で生きていく生き物であり、思いやりの心・慈悲が必要とされる」
「世界が経済危機にある中、自国のエゴではなく『普遍的責任感』を持つことが必要」
などのお話があった。
また、
「若い人にお願いがある。英語をしっかり学んでいただきたい。好き嫌いはともかく、英語は今や国際語である。下手でも気にせず、世界に飛び込んでいただきたい。私の英語もブロークンだが、こうして英語を介して世界各国の人々と交流ができている」
と、日本の若者たちに呼びかける一幕もあった。
昨年10月末に東京・両国国技館にお越しいただいた時には、どうしたことかいつもの元気さに欠けていたように思われた法王様だったが、この日はお元気そのもの。慈愛・力強さ・ユーモアを兼ね揃えたダライ・ラマ14世節全開のステージとなった。
2時間強の講演時間はあっという間に感じられた。法王様のお姿とお声に直に接するだけでも十分、という段階は私の場合、既に通り越しているようだった。
[もっとお話をお聴きしたい・・・]
これも煩悩?
しかし、すぐにもっとお話を拝聴することになるのである。
ダライ・ラマ法王 横浜法話・講演
2010年6月26日(土)会場:パシフィコ横浜 展示ホール
関東在住者としては行かずにいられる訳が無い!
中5日で駆けつける予定であるのは言うまでも無い。(6月22日には金沢でも講演があるが、さすがにこれは無理)