訪米したダライ・ラマ14世猊下が米議会から、人権活動をたたえる「ラントス人権賞」を授与された。
オバマが猊下との面会を見送って株を下げる中、議会はよくやってくれた。
「ラントス人権賞」をキーワードに検索してみても今回のニュースがヒットするばかりで詳細はよく分からないのだが、時事通信の報道によると、「人権問題に取り組んだ故トム・ラントス元下院外交委員長にちなんで創設された」ものだということだ。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009100700033
上にも書いたとおり、この件に関しては報道各社が報じているが、ここではその中で以下の記事を取り上げたい。
米議会:ダライ・ラマに「ラントス人権賞」授与
毎日新聞 2009年10月7日 18時12分
http://mainichi.jp/select/world/news/20091008k0000m030021000c.html【ワシントン草野和彦】米議会は6日、訪米したチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世に対し、人権活動をたたえる「ラントス人権賞」を授与した。91年以降、ダライ・ラマは訪米の際に毎回、米大統領と面会してきたが、オバマ大統領との面会は見送られる。11月のオバマ大統領の訪中後に行うことで双方が事前に合意しており、人権派の議員から「中国への配慮」との批判が出ている。
ダライ・ラマのロディ・ギャリ特使は5日、「より広く、長期的な観点から、ダライ・ラマは11月の米中首脳会談後の面会に合意した」との声明を発表。またギブス大統領報道官は6日、「中国とより強力な関係ができれば、米国はチベットの人々に関する懸念を伝えることができるようになる」と述べた。
一方、ペロシ下院議長(民主)は「中国の人権問題をはっきり言わなければ、米国は人権を語る道徳的権限を失う」と警告した。
最後の一行を、日本の政治家たちは噛みしめてほしい。