もう一つ、チベット関連ニュースについて・・・
南アフリカが中国のご機嫌とW杯開催への影響を気にして、同国ヨハネスブルクで3月27日に開催される予定だったノーベル平和賞受賞者らによる国際平和会議に招待されていたダライ・ラマ14世に対し、ビザ発給を拒否した。
南アフリカ、ダライ・ラマへの査証発給拒否
ヨハネスブルク(CNN)
南アフリカの大統領府報道官は23日までに、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に対する査証(ビザ)発給を拒否したことを明らかにした。来年開催予定のサッカーのワールドカップ(W杯)への影響を懸念したと説明している。ダライ・ラマ14世は、ヨハネスブルクで開催される国際平和会議へ招待されていた。同会議には、元南ア大統領のネルソン・マンデラ氏やデズモンド・ツツ大司教、元フィンランド大統領のマルッティ・アハティサーリなどのノーベル平和賞受賞者が出席する予定。
査証発給を拒否したことについて南ア政府側は、もしもダライ・ラマ14世が平和会議に出席すれば、世界の注目が来年のW杯からチベット問題に移ってしまうと懸念。中国との貿易額が大きく同国にとって、中国との関係悪化を避けたい意向もある。
(2009年03月23日)
「開催される予定だった」と書いたのは、当然のことながら各所から反発の声が上がり、ノルウェーの委員会が、地元南アの同平和賞受賞者デズモンド・ツツ元大主教やデクラーク元大統領が、次々と出席取りやめを表明し、会議が延期を余儀なくされたからである。
https://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032301000997.html
ダライ・ラマの査証拒否 南ア、中国に配慮
【カイロ23日共同】南アフリカのヨハネスブルクで27日に開催される平和会議に出席予定だったノーベル平和賞受賞者のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が、同国政府から査証(ビザ)の発給を拒否されたことが23日、明らかになった。AP通信などが伝えた。
南ア政府が正式な招待状を出さないため、ビザも発給されないという。大統領報道官はAPに「中国に関する否定的な報道」につながることを避けるためとし、中国政府への配慮を認めた。
会議に出席予定だった南アの同平和賞受賞者ツツ元大主教は抗議のため、出席を取りやめた。ノルウェーのノーベル賞委員会もAPに「失望」を表明した。
平和会議は、南アで2010年に開催予定のサッカーのワールドカップ(W杯)に関連した行事。ノーベル賞受賞者やハリウッドスターらが、人種差別やスポーツの役割などについて議論する予定だった。
2009/03/24 00:22 【共同通信】
この腰抜け南アの愚行に対し、早速ダライ・ラマ法王へのビザ発給を求めるオンライン署名活動が開始された。
ANC GOVERNMENT INVITE DALAI LAMA TO SA
(アフリカ民族会議政府はダライ・ラマを南アフリカに入国させよ)
http://www.mypetition.co.za/index.php?page=sign_petition&petition_id=323
(この署名活動については、『雪の下の炎』の楽真琴監督のブログで知りました。楽監督ありがとうございます)
呼びかけ人は、South African Friends of Tibet(チベットの南アフリカ人同志)。
署名の趣旨は以下の通り。
我々南アフリカ・フレンズ・オブ・チベットは、ダライ・ラマ猊下のご友人たちに、ヨハネスブルク平和会議の無期限延期と、予定されている南アフリカ対ノルウェーのマンデラ杯サッカーの試合をキャンセルすることを確実にするため、支持の確約を呼び掛ける。
更に言えば、中華人民共和国政府の圧力の下、ダライ・ラマ猊下のヨハネスブルク平和会議出席を拒否するという南アフリカ政府の恥ずべき行為を考慮に入れてのものである。
South African Friends of Tibet1. ダライ・ラマ法王が出席できるようになるまでの平和会議延期を呼び掛ける。この点について、呼び掛けは2010年W杯組織委員会にも向けられる。
2. ノーベル委員会に、平和会議の開催を保障せず、会議に出席しないことを呼び掛ける。
3. 南アフリカの受賞者に、会議の延期と、ダライ・ラマ不在で会議が行われた場合の欠席を呼び掛ける。
4. モーガン・フリーマンさんとシャーリズ・セロンさんに、会議の延期と、ダライ・ラマ不在で会議が行われた場合の欠席を呼び掛ける。
5. すべての会議の招待参加者に、ダライ・ラマ法王のために会議をボイコットすることを呼び掛ける。
6. 南アとノルウェーのサッカーチームに、ダライ・ラマ法王のために3月28日(土)に開催予定のマンデラ杯の試合をキャンセルすることを呼び掛ける。
7. ダライ・ラマ法王を会議から締め出せば、会議の趣旨はまやかしとなってしまうことは明白である。South African Friends of Tibet委員会及びメンバー
(翻訳に自信なし)