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雑記ブログ

チベット・アムド地区ゴロクでの騒乱

ついに衝突が起きてしまった・・・

チベットのアムド地区ゴロク(中国共産党が”青海省果洛”と称している街)でチベット人と中国共産党当局の間で大規模な衝突が起きたようである。

日本の各種メディアの報道を総合すると大体以下の通り。

新華社通信によると、ゴロクチベット族自治州で21日、僧侶約百人を含む数百人が地元の警察署と政府庁舎を襲撃、政府職員数人が軽傷を負った。
警察当局は22日、暴動に参加した6人を逮捕、ほかに89人が自首/出頭し「秩序は回復された」としている。

新華社電によると、当局者は今回の暴動について「チベット独立を支持した疑いで取り調べ中の男が警察署を脱走、行方不明になったとのうわさが広まり、騒動に発展した」と説明。

チベット亡命政府によると、警察署周辺には約4000人(Phayulによれば2000人)が集結し、「チベット独立」などと叫んだ。
また亡命政府は(中国当局が『チベット独立を支持した疑いで取り調べ中の男が警察署を脱走、行方不明になったとのうわさ』について)「チベット旗の所持などで捜査中の若い僧侶が川に飛び込み、自殺を図った」と発表した。

要約を2つに分けたのは、既にお気づきだろうが、中国共産党御用通信社・新華社の言い分とチベット亡命政府の発表に分けたものである。

前半に纏めた部分だが、中国共産党にとって都合の悪いことは隠蔽・捏造・歪曲を当たり前のように行う不公正な通信社の記事を垂れ流しているだけである。
憶測の域を脱しないが、

 抗議行動(デモ) → 襲撃
 銃をつきつけられてホールドアップした → 自首/出頭

このくらいの捏造、やりかねない。
(ちなみに、各メディアが『自首/出頭』と報道する中、ロイター日本語版だけがかぎ括弧つきで『降伏』と報じている。まだこの方が真実に近いと思われる)

また、抗議行動を行った人数の差も大きい。
数百人中の95人と数千人中の95人とでは、意味合いが違ってくる。しょっぴいた人数が全体の2.5%程度だとすると「秩序は回復された」どころか相当火種が残っていることになるだろう。
新華社の報道には、事件の矮小化の意図がありはしないか。

あと「政府職員数人が軽傷を負った」とあるが、一方のチベット人側に負傷者が出なかったのかについて全く触れられていない。”衝突”が発生しながら全くいなかったとはまさか考えにくい。チベット人が何人怪我をしようが死のうが知ったことではない、当局側の人間が負傷したことが重要なのだ、ということか?

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