21日、ヒラリー・クリントン米国務長官が中華人民共和国を訪れて首脳との会談に臨みました。
クリントン氏はダライ・ラマ法王のファンだという話を聞いていたので、チベット問題や人権問題について踏み込んだことを言ってくれないかと期待していたのですが・・・
22日の朝刊を読んだ時点では、「期待外れか」とがっかりさせられました。
22日の東京新聞朝刊(自宅で購読)によると、
米国は金融危機からの脱却など、差し迫った課題解決を最優先。欧米を中心に、懸念が高まる中国の人権問題については強い姿勢を示せず、火種のまま残ることとなった。
背景には、中国を「ステークホルダー(利害共有者)」として緊密な関係を築いたブッシュ外交の数少ない「正の遺産」をむげにしてまで強硬姿勢を打ち出すのは、現時点では得策ではないとの考えがある
金融問題が最大課題であることは理解できますが・・・
人権問題は差し迫った課題ではないと?
所詮はアメリカも経済大国で、経済優先の国なのか・・・
とがっかりしていましたが、今夜入ってきたニュースによると、最終日の今日、教会を訪れて信教の自由を重視する姿勢をアピールしたり女性人権活動家と面会するなどの動きがあったようです。
いずれもチベット問題に触れた訳ではないのですが、信教の自由や人権の面でささやかながらけん制らしきものがあったというだけでもほんの少しですが「がっかり感」が解消されたというものです。
まだ就任したばかりの長官です。今後のお手並み拝見といきましょう。