銀座にて開かれた「チベットの心」という集まりに参加してきました。
映画、チベット民族音楽、座談会と、割と肩の凝らない内容になっていました。
映画は、「モゥモ チェンガ―満月ばあちゃんチベット望郷の物語」と「ヒマラヤを越える子供たち」の2本。
「モゥモ チェンガ」は、ネパール在住の難民であるかわいいおばあちゃんがダラムサラへ行って、生き別れになっていた兄や姪と再会し、ダライ・ラマ法王と謁見する様子をカメラに収めたドキュメンタリー。時間の都合で全編は放映されず、即売会でDVDを買ってきたのでまたじっくり見るつもりですが、今回見ただけでも、チベットが侵略されたことで引き裂かれた一族の悲哀、ダラムサラに行くこと、ダライ・ラマ法王と謁見することがチベット人にとっていかに特別なことであるか(ダラムサラに行くというだけで村中の人から祝福を受け、体が見えなくなるのではと思えるほどカタをかけてもらっていた)が分かる内容になっていました。
「ヒマラヤを越える子供たち」は既にDVDも持っている映画でしたが、子供たちの心身両面での辛さが伝わってきて、何度見ても泣けます。子供たちの未来が明るいものになることを願わずにはいられません。
(どちらの映画も、後日詳しくレビューを書こうかと考えています)
チベット民族音楽は、ダムニェン(ギター?三味線?)、ヤンチン(琴。指ではなく両手に1本ずつ持ったばちで演奏)、リンプー(竹笛)を1人でこなすマルチアーティストの登場。チベットの高原や競馬の情景が目に浮かぶような演奏を楽しませていただきました。
座談会では、作詞家の湯川れい子さん、「地球交響曲」の龍村仁監督、NPOガイアホリスティック代表龍村和子さん、ダライ・ラマ法王 日本代表部事務所の方(お名前失念。申し訳ありません)の4方によるもの。
「チベット問題は他人事ではなく、地球そのものの危機の表れである」
「インド東部には学校が一つも無い難民キャンプが存在します」
「チベットでは今や、至る所で監視の目が光ってます」
「オバマ氏が大統領になり、ダライ・ラマ14世のファンであるヒラリー・クリントン氏が国務長官になることでアメリカのチベット政策は間違いなく好転する」
などの言葉が交換されました。
今回のイベントは、私には初の映画を除いて特別目新しいものは無かったですが、初心者でも割と入りやすいものだった気がしました。
今後もこのようなイベントが開催されることでチベットに、チベット問題に関心を持つ人が増えることを期待したいものです。