バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

フィンランド、スウェーデン

ストックホルム-4 ~大広場とノーベル博物館

2018年1月6日

ストックホルムの旧市街・ガムラ・スタンをもう少し散策し続ける。 ガムラ・スタンの街並み
ガムラ・スタンの街並み
フィンランド教会の「アイアン・ボーイ」
フィンランド教会の「アイアン・ボーイ」
このエリアには、前回紹介したリッターホルム教会や大聖堂以外にも、ドイツ教会フィンランド教会といったキリスト教の教会が点在する。
フィンランド教会の中庭に入って見ると、その中央に何やら可愛いものがある。膝を抱えて座る少年の小さな鉄像だ。「アイアン・ボーイ」の名で親しまれるこの像は、頭を撫でると幸せになれると言われ、日本で言えば地蔵さんにでも当たるのだろうか。賽銭と思われるコインが幾つも供えられていた。

街の中心にあるのが、ストールトルゲット広場大広場)。その西側には5~6階建てののっぽでカラフルな建物が並んでいて、生憎の曇り空の下、辺りの雰囲気を明るくしてくれていた。 大広場
大広場
そして、広場北に面する建物が、私がスウェーデンを訪れた最大の目的地だった。
ノーベル博物館である。もはや誰にも説明が不要であろうノーベル、そしてノーベル賞に関する博物館だ。 ノーベル博物館
ノーベル博物館
館内では、授賞式の様子、各受賞者の紹介やそのゆかりの品などが展示されている。
科学者、文化人――そうそうたる顔ぶれが並んでいる。そんな中で、文系の私の注目は文学賞と平和賞だった。日本が誇る大江健三郎、私もコルカタでその精神に触れた経験のあるマザー・テレサ、新しいところではバラク・オバマ、そして、中国の民主化を訴える「08憲章」を起草し中国共産党当局に拘束されるなどして2017年に亡くなった劉暁波――私が敬意を表する方々も大勢見られた。 ノーベル博物館館内
ノーベル博物館館内
ノーベル平和賞受賞者・ダライ・ラマ14世
ノーベル平和賞受賞者・ダライ・ラマ14世
そして、私にとってノーベル平和賞受賞者といえば、やはりこのお方――チベット仏教の最高指導者であり、チベット人全体の拠り所であるダライ・ラマ14世だ。
法王様が受賞して、もう30年近くになる。その間の法王様の精力的な活動にもかかわらず、チベットが中国共産党に占拠され、チベットの人々が迫害されている状況は未だ変わっていない。チベットの状況が良くなることをあらためて願う気持ちでいっぱいになった。

博物館を出ると、冬の北欧の短い日照時間は既に過ぎていて、辺りは夜の帳に包まれていた。
これでストックホルム巡りは終了。私は宿に戻って荷物をピックアップした。 国会議事堂の橋から見たストックホルムの夜景
国会議事堂の橋から見たストックホルムの夜景
ストックホルム駅
ストックホルム駅
今回はストックホルムパスという1日観光周遊券(595SEK=8250円)とトラベルカードという1日交通周遊券(140SEK=1950円)でストックホルムを周遊した。恐ろしく高い値段だが、ストックホルムパスでは960SEK分入場し、トラベルカードでは420SEK分乗車して、見事に645SEK=8970円分、元を取ることができた。

ストックホルム駅から、空港へ。1泊2日という急ぎ足なスウェーデン訪問を終え、私は再びフィンランドに戻った。

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