カンクン-2 ~エル・レイ遺跡とホテルゾーンのカリブ海
2016年10月24日
この日がカンクン最終日、そして、メキシコ最終日となる。
この日は、カンクンのラグーンとカリブ海を隔てる狭い陸の回廊を巡る。美しいカリブ海に面しているが故に高級リゾートホテルが林立し、「ホテルゾーン」と呼ばれているエリアだ。
ホテルゾーン
一流のリゾートホテルが軒を並べる
市バスで回廊を南へ縦断していくが、左手に見えるはずのカリブ海は、それらのリゾートホテルによって尽く阻まれてしまっている。まさか、カリブの美しい眺めは、これらのリゾートホテルとその宿泊者に独占されてしまっているのではあるまいか?
まずはホテルゾーンを通り越して、エル・レイ遺跡を訪れる。
エル・レイ遺跡
ウシュマルやチチェン・イッツアと同様、インカ文明の遺跡である。これまで訪れてきた上記の遺跡のような大ピラミッドこそ無いが、狭いエリアなのだから仕方あるまい――と言うより、この狭いエリアにこれだけの施設を築けたことはむしろ、称賛に値する。
そして、ここにもまた、遺跡の守り神たちがいた――イグアナたちだ。
エル・レイ遺跡
野生のイグアナの棲み処になっている
エル・レイから少し北へ戻る形で歩いてみる。
すると、高級リゾートホテルに阻まれているばかりかと思っていたカリブ海側が、1か所だけ広く開けているではないか!
道路のカリブ海側に渡ってみると、目の前には…
カリブ海
エメラルドグリーンのカリブ海…
「うわあぁぁ!」
感嘆せずにはいられなかった。
写真を撮らずにはいられなかった。
海辺に下りずにはいられなかった。
靴を脱いでズボンをまくって膝まで海に入らずにはいられなかった。(結局波の加減で腰まで濡れてしまったが)
カリブ海とホテルゾーン
海と、砂浜と、青空と、ホテル群…
これらが一体となった光景が見られるかどうかが、カンクンでの大きなポイントだったが、これを見ることができて、心置き無くメキシコを後にすることができる。
とはいえ、まだ少し時間があるので、ラグーン(潟)の内側を眺めて歩く。こちらも奇麗な水ではあるが、外海のような鮮やかな色彩は無い。
ホテルゾーンの内海
その後、セントロに戻ってパラパス公園の屋台でお気に入りの鶏肉飯(50ベソでスープとジュースがつくコンボセット)を頂いた後、13時30分のADOバスで空港へ。チェックインの後は出国審査のスタンプを押されることも無く、実にあっさりとゲートまで行くことができた。
先日ハバナへ行った時に利用した国内線やLCC用の第2ターミナルが若干ひっそり目だったのに比べ、アメリカなど海外各国の航空会社が集まる第3ターミナルは、さすが南国リゾートの空港という華やかさに満ちていた。
華やかなカンクン空港第3ターミナル
16時30分、アメリカン航空機でまずはアメリカのダラスに向けて離陸。実質7日間滞在したメキシコに別れを告げる。
古代文化・遺跡あり、高地あり、美しい海あり――美しい外観の一方で「侵略の歴史」を考えさせられもする町並みあり…
いろいろな要素があり、いろいろな感動あり、学びありの充実したメキシコ訪問となった。
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