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世界への旅(旅行記)

ジャワ島(インドネシア)、シンガポール

ジャカルタ-3 ~旧バタヴィア

先日ジョグジャカルタで乗ったトランスジョグジャ同等のハイクオリティ路線バスがここジャカルタにもある。トランスジャカルタと呼ばれるそのバスに乗って、私はジャカルタ市街北部へと向かった。

トランスジャカルタ
トランスジャカルタ
ファタヒラ広場に建つジャカルタ歴史博物館
ファタヒラ広場に建つジャカルタ歴史博物館

終点コタ駅から少し歩くと、ファタヒラ広場に行きつく。白亜の壁の上に赤茶色のジャワ様式の瓦屋根を載せたジャカルタ歴史博物館を中心とした、華やかなイメージのある広場で、主に若者たちの憩いの場になっている。
博物館巡りを旅の楽しみの一つとしている私としては、ジャカルタ歴史博物館は押さえておきたいスポットだ。しかし、入場しようとすると中から参観者がどっと押し寄せてきた。
「え、閉館?」
「はい、終わりです」
ジャカルタ歴史博物館の閉館時間は15時 ―― まだ日も高いというのに、早すぎる…

コタ地区は、ジャカルタがバタヴィアと呼ばれていたオランダ統治時代の旧中心街である。海に面していて、港町として栄えたエリアだ。スンダ・クラバ港へと続く運河沿いを歩いていると、木製の跳ね橋や洋風建築など、当時の様子を彷彿とさせる風景を見ることができる。

旧バタヴィアの風景
オランダ統治時代を彷彿とさせる旧バタヴィアの風景
跳ね橋
跳ね橋

しかし、建物の中には老朽化・半壊したものも少なくなく、古めかしい情緒と言うよりはうらぶれた雰囲気すら感じられる。更に、運河の水の強烈なヘドロ臭さが気分をネガティブにさせてしまう。

ともあれ、もうすぐ海に着くはずだ。
2007年にマレーシア・ムラカの海を訪れた時からだったろうか。私は、どんなに遠い国に来たとしても海辺に出れば、目の前に見える海は必ず日本に 繋がっているのだ、というごく当たり前のことに不思議さを伴った感慨を抱くようになっていた。
せっかく海辺に近づいているのだ。ここでもその感慨を味わいたい ―― そんなことを考えて、私は勘に任せて海が見えるであろう場所へと足を運んでいた。

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