バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ジャワ島(インドネシア)、シンガポール

ジョグジャカルタ-1 ~赤屋根の街

2010年4月30日

着陸直前の機内から眼下に見えたのは、赤茶けた瓦屋根が建ち並ぶ町並みだった。一軒家ばかりではない。マンションのようなビルディングに赤屋根を載せているものもある。
これがジャワの、ジョグジャカルタの風景だ。着陸したジョグジャカルタ空港のターミナルビルまでもが赤屋根を載せている。
トランスジョグジャ
トランスジョグジャ

空港から市内まではトランスジョグジャという路線バスを利用した。路線バスとは言っても、このトランスジョグジャは普通の路線バスとは少し違う。まず、車体が最新式で、中は適度にエアコンが効いている。次に、東西南北とも郊外の方まで路線が延びていて、運行範囲が広い。また、バス停は列車のような改札口+プラットホームになっているのも特徴的だ。路線は全部で6つあるが、乗り換えポイントのバス停で下車してそのままプラットホームで待っていれば追加料金なしで別路線に乗り継ぐことができる。そして料金は、どこまで行こうと何路線乗り継ごうと3000ルピア(約30円)である。バス停間が長い快速路線なので乗降できる場所は少ないが、空港、バスターミナル、観光名所、市内といった要所を結んでいるので、これを乗りこなせばジョグジャカルタを効率よく巡ることができる。(路線図はこちら

鉄道の下をくぐり、マリオボロ通りに入ってすぐのバス停で下車するとすぐそこに、目指す安宿街ソスロヴィジャヤン通りがある。東京の自宅からまる1日がかりの移動がここでやっと終わった。

ソスロヴィジャヤン通り
ソスロヴィジャヤン通り
ソスロヴィジャヤン通り
客待ちをしているベチャの運転手たち

安宿街とは言っても、同じ東南アジアであるタイ・バンコクのカオサン通りやベトナム・ホーチミンシティ(サイゴン)のデタム通りのような国際色豊かな賑わいと比べると少し寂しい。どちらかと言うとごく普通のインドネシアの民家街に外国人が紛れ込んできたというような印象である。脇道に入るとレストランや宿よりも地元民の民家と、子どもたちが遊ぶ広場の方が印象に残る程だ。
子どもたちが遊ぶ脇道沿いの広場
子どもたちが遊ぶ脇道沿いの広場
道端には屋台よりもベチャ(リキシャ。ベトナムのシクロと同じように座席が自転車の前部に設置されている)の運転手たちが、客が少ないからなのか暑いからなのか、気だるそうな様子で客待ちをしている姿の方が目立つ。
ベチャの需要と供給のアンバランスぶりを見ていると、普段は今よりもう少し旅人が多いのかもしれないな、とも思われた。

この日はもう時間も遅かったし、移動疲れもあったので、この界隈で数日後のエンターテイメントショーの予約をしたり、近くにあるトゥグ駅に行ってジャカルタへ戻る列車のチケットを買ったり、レストランでチャプチャイ(インドネシア風野菜炒め)をつまみにビールを飲んだりした後は、宿で扇風機を回して涼を取りながらゆっくりと翌日に備えた。
明日は明日で、短距離ながらまた移動が待っているのである。

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