シンガポール-4 ~アラブ・ストリート、オーチャード・ロード
2007年9月24日
朝はまた雨。止むのをまって外出する。
アラブ・ストリート
前にも書いたように、シンガポールは多民族国家である。前日訪れたチャイナ・タウンの他にも、アラブ・ストリートや、リトル・インディアなどのエリアがあり、それぞれの文化の特色を出している。
この日はまず、宿のあるブギスから近いアラブ・ストリートへ赴く。
一際目に付くのが、金色のドームがまばゆいサルタン・モスクだ。白いイスラム服を着たムスリムの人々が礼拝に訪れているのも目にすることができる。
アラブ・ストリートのすぐ近くにも別の文化の色が強いエリアがあるが、そこは後回しにしてシンガポール随一の繁華街であるオーチャード・ロードを訪れることにした。
オーチャード・ロードは伊勢丹や高島屋などお馴染みのデパートもあるショッピング街である。ショッピングを旅の目的としていない私には実際のところ、退屈極まりない場所なのだが、別の文化エリア巡りを後回しにしてでもこの時間に訪れたかった理由があったのだ。
オーチャード・ロード
時刻はちょうどお昼時。この日の昼食を既に決めていた私は予め場所を調べていた目的の店に入った。
それは、日本の大手チェーンの牛丼店だった。
私はほんの2日前まで、ヒンドゥー教の戒律で牛肉を食べられないインドに1か月以上滞在しており、大好きな牛肉を一度しか味わうことができずにいた。ようやくその戒律から解放された私は、牛肉を日本の味で食することができるその店を目指したという訳である。
さあ、久々の牛肉、久々の日本の味は…
完全に期待外れ。
今まで同じチェーン店で幾度も食べてきた中で、断トツの最下位だった。
牛肉はそんなに悪くない。問題は米だった。インディカ米ではなさそうなのだが、水分が足りずバサバサなのだ。
せっかく楽しみにしてわざわざ来たというのに、期待を見事にぶち壊された。
決してシンガポールの某チェーン店牛丼がいつでもどこでもそんな風である訳ではなさそうである。「米はダメ」という声がある一方で、「いつも美味しく食べています」という声もあるので、念のため。
またまた異文化エリアは後回しにして、ふらりとシンガポール駅へ行ってみる。
シンガポール駅
シンガポール駅内部
シンガポール駅はマレー鉄道最南端の駅である。ここからシンガポール―マレーシア―タイを結ぶ列車が出発しているのだが、駅舎の中はこの時がらんとしていて、国際列車の起点駅らしい賑わいは全く無かった。
実はシンガポール駅からマレーシアへ向かう列車は1日3便だけで、私が訪れたのは前の列車が出た40分後、次の列車が出るまで8時間以上という、完全にタイミングを外した時間だったのだ。それでは賑わいが無いのも無理はない。
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