シェカール-チョモランマ・ベースキャンプ ~世界最高峰の裾野
2007年7月20日
夜もまだ明けぬうちからシェカール(ニュー・ティンリー)を出発し、チョモランマ(エベレスト)・ベースキャンプ(EBC)へ向かう。
そう、この日の目的は、チベット・ネパール国境にそびえる世界最高峰・チョモランマだ。
夜もまだ明けぬうちから出発
抗議も空しく…
入山ゲートで手続きを済ませ、ランドクルーザーで荒野のわき道を抜け、チケットチェックのゲートをくぐる。
ところが、夜が明けて暫くしたところで、警官に行く手を阻まれた。雨のせいでこの先の道が危険な状態になっているというのだ。EBCを目指していた何台ものランクルのガイドたちが抗議をするも聞き入れられず、そこから先へ行くことは断念せざるを得なかった。
幹線道路に戻り、ネパール国境方面へ進む。
[チョモランマを見ることはできないのか…]
この時、誰もが諦めかけていた。しかし、やがてある看板が前方に見えてきた。
オールド・ティンリー側からのEBC入り口
Mt.Qomolangma Base camp ←―― |
そうだった。EBCへ行く道は、シェカールからと、ここオールド・ティンリーからと、2本あったのだ。
私たちの心に再び希望の光が差し、車内は一転、歓喜の輪となった。
オフロード車でないと進めないような、ベースキャンプへの第2の道を2時間半ほど走ったところで、ガイド氏が前方を指さしながら叫んだ。
「Everest !!」
ガイド氏が指差した先を見ると、目の前には確かに、雪山の裾野があった。
裾野だけだがチョモランマが見えた
[あれが ―― 世界最高峰か]
とは言っても、頂は雲にすっぽり覆われていて全く見えない。今日、明日の間にこの雲が晴れてくれればいいのだが…。
EBCのテント村
テント内部
正午前、ロンボク寺の前を通過し、間もなくEBCのテント村に到着した。その中の一つのテントを拠点に、チョモランマにかかる厚い雲との根競べが始まった。
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