バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

北京とその周辺

周口店 ~極め付きの"オールド・ペキン"

2007年2月21日

盧溝橋の次に目指す場所は、北京・六里橋と盧溝橋を結ぶ道の延長線上にあるのだが、またしてもバスの乗り場が分からず、結局一度六里橋に戻って改めて西へ向かうという無駄の多い動きをとることになってしまった。

917路のバスで約1時間。北京西郊外の房山区に到着。そこからタクシーで10分ほど行った場所にあるのが、周口店北京猿人遺址だ。(中国では北京"原人"ではなく北京"猿人"と言う)
以前にも来たことがある場所だが、今回の旅のテーマを考えると、極め付きの"オールド・ペキン"ともいえるこの場所を外す手は無い。("オールド・ペキン"と言っても、これまで訪れた場所とは趣を異にするが)

北京原人が生活していた岩山
北京原人が生活していた岩山
周口店遺址博物館
周口店遺址博物館

北京原人の遺骨が発見された場所は、いかにも猿人が出てきそうな岩山だ。洞窟もあり、北京原人はここで生活を営んでいたのだろう。

その近くには博物館もある。この博物館も以前に参観したが、参観者を出迎える北京原人頭部の大きな像がその時あったかどうかは記憶に無い。
中国語が解る状態での参観は今回が初めてであり、今回は特に、日中戦争のどさくさで行方不明になった北京原人の頭蓋骨の行方をたどるという内容の展示に興味を引かれた。それによると、行方不明の頭蓋骨は台湾海峡で米軍に撃沈された日本船「阿波丸」の中にある可能性があるという。
真偽の程は定かではないが、そうだとすると北京原人の頭蓋骨は60年もの間、冷たい海の中に放置されていることになる。学術のためにも、そして当の頭蓋骨のためにも、早く見つかってくれることを願って止まない。

この日訪れた場所は、盧溝橋・宛平城と周口店の2箇所のみ。それでも宿に戻ったのは夕方6時過ぎとなった。

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