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世界への旅(旅行記)

満洲(2006年)

長白山・2 ~北朝鮮国境の天池


天文峰停車場から天然の登山道を少し歩くと、頂にたどり着く。
この山は休火山で、山頂の内側には広大な火口が見える。その火口には雪解け水が溜まり、湖を形成している。それが ――
長白山天池
長白山天池
長白山天池だ。面積9.8平方kmの、見事なカルデラ湖である。松花江、鴨緑江、図們江の水源にもなっている。
“天池”にはここの他に、ウルムチ近郊の天池もある。同じ“天池”でも、ウルムチ近郊の天池は海抜約1980m、長白山天池は海抜約2700mで、長白山天池の方がより“天”に近い。
以前、ウルムチ近郊の天池を訪れた時は、水面とほぼ同じ高さからしか見ただけで、高台からは見ていなかった。初めて高台から望むカルデラ湖は、その広大さがよく分かる。ウルムチ近郊の天池を見た時の印象は「美しい」だったが、長白山天池の印象は「壮大」だった。 長白瀑布
長白瀑布
そして、湖の対岸は北朝鮮である。とは言っても、勿論湖の真ん中に国境線が見える訳でもない。自然の光景の前には、国境線も無力である。
再び4WD車で運動員村に戻る。
先ほどの分かれ道を、今度は右側へ進む。その先にあるのが、長白瀑布である。天池の水の出口であり、ここから流れ出る二道江は松花江へと繋がっている。落差68mで、中々の迫力だ。
滝の横には急斜面の登山道があり、そこから天池のほとりに行くことができる。しかし、私は先ほど高台から望んだ天池の光景に既に十分満足していた。私は敢えて湖のほとりに行くことはせず、そのまま滝を後にした。

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