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富士山

富士登山記 御殿場ルート登山(2023年8月)

新六合目(半蔵坊)―七合五勺

2023年8月4日

新六合目の半蔵坊(標高2590m)で一休み。ちょうどお昼時で、ここでは月見うどんや豚汁定食を頂けるという情報がありそれを当てにしていたのだが、この時は豚汁かカップラーメン(900円)しか提供しておらず、やむなくカップラーメンで済ませた。高地でお湯が100℃に達しないため、4分待って頂いた。 写真
新六合目の山小屋・半蔵坊
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昼食のカップラーメン
ここではたっぷり40分休憩して、12時50分、出発。
登り始めてここまで、ほぼ雲の中を歩いてきたが、ここにきて左手の宝永山を包んでいた雲が晴れ、時折青空や山頂が顔を覗かせるが、暫くするとまた雲に覆われる――そんな感じで、富士山の天気は刻一刻と変化する。 写真
雲が晴れ、宝永山が姿を現した
新六合目から52分、「六合目(標高2830m)」の看板に到達。右側を見ると、木片が散らばっている。かつて宝永館という山小屋があった跡らしい。
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宝永館跡
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六合目のプリンスルート合流点
そこから右にカーブしてすぐ、別ルートからの合流点に行き着いた。別ルートというのは、宝永山横の御殿場ルート下りからのトラバースルート――と言うより、近年では「プリンスルート」の一部として登山者が増えているルートだ。私も4年前にプリンスルートを登っている。即ち、この分岐点はその時通った場所であり、そして、これまで登ってきたのが初挑戦のルートだったのが一転、ここから先は2度目に歩くルートということになる。
ここで先に休憩していたグループと談笑しながら20分ほど休憩した後、再び歩き出す。勾配は更に急になっていくが、これまで柔らかい砂地で滑り易かった足場が、心なしか滑りにくく歩きやすくなった気がした。
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標高3000m地点
14時37分、標高3000m地点に到着。前回、プリンスルート登山でここを通過した時は「(山頂まで)まだ中間点に至っていない」だったが、今回のスタート地点は1450mなので、標高換算で既に2/3まで来たことになる。
そして、天気が良くなってきた。六合目を出発する時は周りを雲に覆われていたのが、青空と山頂がくっきりと見えるようになっていた。
14時40分すぎ、下山道と合流。ここからは下山者とルートを共有することになる。
程なくして、七合目の山小屋・日の出館に到着――とはいえ、前回通過した時には既に廃館になっていた山小屋で、前回より崩壊が進んでいる。
難コースで登山者が少ないが故の廃業なのだろうが、山小屋が減ることによってまた御殿場ルートを難コースにするという悪循環になっている。そんな中、先程立ち寄った半蔵坊の復活はやはり「砂漠の中のオアシスの復活」であり、今後の御殿場ルート再活性の起爆剤としての役割に期待したい。 写真
日の出館跡
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わらじ館
14時55分、七合四勺のわらじ館に到着。だが今日の目的地である山小屋はあと少し。ここでは休憩せずに、一気に登ることにした。
そして14時56分、七合五勺の砂走館(標高3090m)に到着。今日の登山はここで終了。ここで1泊して、明日の登頂を目指す。 写真
砂走館
砂走館に到着した後は雲も晴れてくれた。この時は、ここでようやく天気に恵まれた、という思いだったが、今にして思えば、あれだけ雲に覆われたここまでの道で、一度も雨に見舞われなかったことを奇跡と思うべきだろう。 写真
砂走館から見る宝永火口
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砂走館から見る山中湖
砂走館からは、直下に宝永火口が、左手に山中湖が見える。そして直上には、雲をはねのけた富士山頂がくっきりと見えた。
[あそこまで登れば、御殿場ルート制覇だ]
明日目指す登頂に向けて、テンションが上がる。 写真
砂走館から見る富士山頂
一昨年、昨年登山した時の山小屋は、コロナ禍でゆったりスペース、仕切りありだったが、規制が緩和された今年は、仕切りなしで人を詰め込むスタイルが復活してしまったようで、4年ぶりにちょっと窮屈な山小屋宿泊となった。
翌朝の行動パターンとしては、暗いうちに出発して山頂での御来光を目指す人、御来光はここで見て朝食後にゆったりと出発する人に分かれるため、早起きの人は入り口に近い手前に、遅起きの人(私はこちら)は奥の方に配置された。 写真
砂走館の寝床
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砂走館の夕食・お代わり自由カレーライス
砂走館と、同系列の赤岩八合館では、夕食はカレーライス、しかもお代わりが自由だ。明日もまだまだエネルギーが必要。私も胃袋のキャパシティと相談してお代わりさせて頂いた。
20時半、消灯。これまでの富士登山では酸素の薄さと闘いながらの睡眠でなかなか寝付けなかったものだが、富士登山7回目の今回は、さすがに高地順応力が付いたのか、何の苦しさも感じずに快眠することができた。

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