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日本100名城

100名城探訪記

大分100名城(7)―岡城ほか・2

2025年3月24日

岡城西の丸を30分以上かけて一巡りして、いよいよ核心部である主郭を目指す。
大手門から北東へ向けて歩いていくと、石垣組みの主郭の全体図が見えてきた。幅が広いとは言えない山頂の上に、連郭式に郭を並べているのが分かる。 写真
岡城 主郭全体図
そして石垣に最接近したところで左側を覗き込むと――岡城最大の見どころと言っていい、三の丸跡を頂く高石垣が目に飛び込んできた。高い所では数十mにもなるという、垂直に果てしなく近い、まさに断崖絶壁の石垣である。整った形の石が隙間なく綺麗に組まれているのが印象的だ。 写真
岡城 高石垣
一体こんな山の上にどうやってこんな見事な石垣を組んだのだろうか――石垣組みの山城を訪れるといつも感じることだが、ここ岡城でその思いもひとしおだった。 写真
岡城 西中仕切跡
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岡城 太鼓櫓
食い違い虎口になっている西中仕切跡からいざ、主郭の中へ。その先にはすぐにまた、虎口になっている太鼓櫓が口を開けていて、その先が、先程見た高石垣の上に設けられた三の丸跡で、その向こうには本丸の石垣を見ることもできる。 写真
岡城 本丸石垣
まずは本丸の上を目指す。狭い山頂の上ではあるが、縦長に造られていてしっかりと広さを確保している。
南西隅には天守代用だった御三階櫓の跡がある。18世紀に一度は火災で焼失したところを再建していたが、それも明治の廃城令で破却されてしまい、現在岡城には天守を含め、当時の建物は一切残っていない。 写真
岡城 本丸広場。左奥が御三階櫓台跡
本丸から一段下りて、二の丸へ。二の丸広場には、この岡城で少年時代よく遊んでいて、「荒城の月」のインスピレーションをこの城に得たという滝廉太郎の銅像が建っている。休憩所にはストリート演奏が自由なピアノが置かれていて「どうぞ廉太郎の曲を弾いて下さい」の体制が整っていた。 写真
岡城 二の丸跡。左が滝廉太郎像
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岡城 東中仕切跡
三の丸から主郭エリアの外に出て、外壁の石垣沿いに更に東へ。先程入った「西中仕切跡」に対し、行き着いた「東中仕切跡」は主郭部分の東の端に当たり、麓の観覧券発売所からここまで「登城バス」で上ってくることもできる。
もう少し先まで歩いて、引き返すことに。三の丸、西中仕切跡、大手門と来た道を通って城の麓に戻る。
普段、私が城巡りにかける時間は1時間程度なのだが、ここ岡城では気が付けば入場してから戻るまで1時間40分もかけた。岡城は、建物が残っていないにも関わらず、そのくらい見どころが多く、見事な城だったのだ。 写真
キリシタン洞窟礼拝堂
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豊後武田の武家屋敷通り
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城下町の風情が残る豊後竹田の街並み
岡城からキリシタン洞窟礼拝堂武家屋敷通りや城下町の風情が残る街並みなどを楽しみつつ豊後竹田駅へ歩いて戻り、JR豊肥本線で大分市までの帰途に就く。そして、今回の城巡りも岡城で締めくくったので、大分駅から今度は旅そのものの帰途へ―― 写真
べっぷ地獄めぐり 海地獄
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べっぷ地獄めぐり 赤池
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べっぷ地獄めぐり 鬼石坊主地獄
とその前に、まだ時間もあったので、せっかくなので大分駅から大分空港への道の途中にある別府別府で寄り道。べっぷ地獄めぐりを参観し、別府駅前の銭湯で温泉を楽しんだ後、今度こそ空港に向かい、関東への帰途に就く。

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