2013年の元日に中華民国・台湾の台中で「麺線」を食べた時から、あの海の幸の旨味が怒涛のように押し寄せてくる味が頭にこびりついて離れない。
そんな折、東京・原宿に台湾茶カフェ「彩茶房」が進出し、そこで麺線も食べられるというニュースを目にした私は思わず、
「わぁぁぁ。日本で台湾の麺線も食べられるのか。これは行きたい!」
と、twitter上でつぶやいていた。すると、程なくしてそのつぶやきが「台湾麺線」というアカウントにお気に入り登録された。興味がわいたのでそのアカウントにアクセスしてみると、
「新橋の台湾麺線専門店です。2014年10月リニューアルオープン!麺線・魯肉飯・鶏排・茶葉蛋・火鍋・酸梅湯など台湾にどっぷりつかった料理をご用意しています」
とのこと。
――新橋?
私の職場から徒歩圏内ではないか!!
ということで、この日の夕食は決定。7時すぎに仕事を切り上げると、職場から即その店へと向かう。歩いて大体15分程度だった。
※タブレットで撮ったので画質悪いです。
その店は、環二通りと日比谷通りの交差点のほど近くにあった。駅で言えば新橋と御成門のほぼ中間。外から見ると間口が小さく、ちょっと隠れ家的存在にも思えたが、店内は割と広くて明るい。
メニューはこんな感じ。折しも夜だったので、「夜の台湾麺線セット」を注文する。
「パクチーと辛いのは大丈夫ですか?」
日本人にパクチーが苦手な人が少なくないからか、そう尋ねられた。かつて大陸中国で不味いパクチー(現地名『香菜』)を食べさせられていた頃は私も苦手だったが、本当においしいパクチーを知ってからはむしろ大歓迎だ。辛いのも大好きなので「大丈夫!」と元気よく答えた。
出てきたのは、茶碗一杯の魯肉飯(台湾式の肉丼)と、でっかいどんぶりに入った、金色に輝く(は言い過ぎかもしれないが、私にとってはそのくらいまばゆい)麺線。麺自体はそうめん程の細さなのだが、これだけ分量があると結構腹持ちがいい。
台中で食べたものと比べると牡蠣の風味に欠け、酢の味が若干強く感じられたが、それでもカツオやホタテ?などの海鮮ダシがきっちり効いていて十分に美味。麺も煮崩れすることなくしっかりとしている。パクチーとの相性も抜群だった。ほのかに甘い肉とトロリ半熟卵の魯肉飯にも大満足だった。
いや、いい店だった。また来ます!
あと、原宿の「彩茶房」にも、機会があったらぜひ行きたい。