バンクーバー-1 ~カナダの「空気」
2019年12月28日
日本時間18時40分、今回の目的地に向かうJAL便が成田空港を離陸した。
所要時間は9時間弱だが、時差があり、しかも日付変更線を越えたので、現地に到着したのは同じ日の午前10時20分だった。
バンクーバー空港到着したのは、バンクーバー。北米・カナダの太平洋側の中心都市だ。
この日と翌日はバンクーバーで過ごして、2日後、北へ移動して「憧れの大空」に抱かれて年越しと洒落込もうという計画だ。
空港の両替所で米ドルをカナダドルに両替していざ、カナダ旅行を開始。しかし、カナダは典型的なキャッシュレス社会。クレジットカードでマイルを貯め込む習慣が付いている私(実は今回のカナダ往復チケットもJALマイルを貯めて獲得した)がこの旅で現金を使うことは、バスやタクシーの支払いやチップぐらいの場面しか無かった。
バンクーバー・スカイトレインという鉄道で、空港からバンクーバー市街へ。
イェールタウン・ラウンドハウス駅で下車し、少し歩く。
ダウンタウンど真ん中のグランビル・ストリートに位置するSamesun Vancouverというホステルに入り、バックパックを下ろす。少しだけ休んで、早速バンクーバーの街巡りに出かける。
グランビル・ストリートの歩道
芸能人を称えるプレートが輝く一方で…グランビル・ストリートを歩いていると、歩道の上に金色のプレートが幾つも並んで埋め込まれていることに気が付いた。芸能人等の名前が刻まれているようで、ロサンゼルスで見た「ウォーク・オブ・フェイム」に似ている。これはBC Entertainment Hall of Fameという殿堂に入った人々を称えるものだという。
バンクーバーの空気に触れて感じたのは「穏やかさ」と「平和さ」だった。何でも、カナダは世界平和度指数ランキング(2019年)で日本(9位)を上回る、私がこれまで訪れた国の中では一番高い、6位にランクインするという。いろんな国に喧嘩をしかけるお隣の某国とは大違いだ。
北緯49度の北国、しかも冬とあって、文字通りの「空気」はひんやりとしているが、苦になる程ではない。この街の住心地は良さそうだな、と感じた。
ただ、大都市の大通りではあるが、年末の土曜日だからか、閉まっている店も多く、人通りも多い方ではなかった。
そして一番気になったのは、歩道の上でブルーシートやダンボールにくるまって寒さをしのぐホームレスが少なからず居たことだった。
カナダの失業率は5%台と、2%台中盤の日本と比べると高い数値になっている。これもまた、カナダの現実だ。
バンクーバー・スカイトレインのバンクーバー・シティ・センター駅に着いたところで、市内交通機関の1日パスを買っていたこともあって、ここから1駅だけだが鉄道を利用。ウォーターフロント駅へ移動する。
ウォーターフロントから望むバンクーバー港ウォーターフロントからはバンクーバー港を望むことができる。
かなりの内海ではあるが、ここも海。この街も、海で日本と繋がっているのだ。
ただ、海の上は一面の雲。しかも海峡の向こうに鎮座する山の頂などは、雲にすっぽり覆われている。
今回の旅のキーワードは「憧れの大空」だ。実際に挑むのはこの街ではないが、余り幸先の良くない旅の始まりだった。
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