ヘルシンキ-3 ~スオメンリンナ島
2018年1月7日
この日が旅の最終日。ヘルシンキでまだ訪れていない中でぜひ訪れたいと思った場所をできるだけ巡ることにした。
まだ夜が明け切らぬ中、フェリーターミナルに赴く。船の時間を待っていると…
水平線の向こうに真っ赤な朝陽。
旅を始めて9日目…フィンランドで初めて太陽にお目にかかることができた。
空よ…
この晴れ空をどうしてラップランドでのオーロラ観測の時に与えてくれなかったのか。
朝陽に照らされるスオメンリンナ島
フェリーで訪れたのは、フィンランド湾をヘルシンキから2kmほど南へ行った地点にあるスオメンリンナ島だ。その全体が、18世紀に建造が始まった要塞となっている島で、世界遺産にも指定されている。
スオメンリンナ島の城壁
今でも城壁が至る所で見られ、折しも朝陽に照らされて美しいピンク色に染め上げられている城壁もあった。
城壁の他にも造船所などがあり、いかにも海の要塞だ。
造船所
スオメンリンナは4つの島が橋で繋がれているが、南側の一番大きな島が要塞の「本体」に当たる。その西側の海辺には城壁が連なり、その上には砲台が幾つも設置されている。
海辺に築かれたスオメリンナ要塞
要塞の上の砲台
この島は、ヘルシンキのまさに「喉元」に当たる場所である。この要塞は、フィンランドの首都を守るための、まさしく「最後の砦」だったのだ。
島の一角にある広場で、インパクトのあるものに巡り会った。船と、ヴァイキングの甲冑?をかたどった銅像である。
ヴァイキングの甲冑と船の銅像
実はこれ、墓碑。スオメンリンナの要塞を築いたアウグスティン・エーレンスヴァルドの墓だったのだ。
フェリー乗り場のある東側の島に戻る。要塞の壁は無骨でものものしいが、街中はスオメンリンナ教会など、近世ヨーロッパ的な建物が建ち並び、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出している。
スオメンリンナ教会
スオメンリンナの町並み
この島には他にも、キングスゲート、エーレンスヴァルド博物館、スオメンリンナ博物館、おもちゃ博物館などのスポットがあるが、私の旅は今日が最終日だ。まだ他にも回りたい場所があったので、2時間半ほど島を巡ったところで帰りのフェリーに乗船した。
フェリーターミナルのマーケット広場
サーモンのスープで温まる
ヘルシンキ側のフェリーターミナルに戻ると、マーケット広場に店が幾つか出ていた。中には、軽食を出してくれる店もある。
丁度いい。島巡りでちょっと体が冷えていたところだ。私はその店で、サーモンのスープとコーヒーで体を温めた。
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