バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

ダラス―フェニックス―フラッグスタッフ ~アリゾナ・ロードを移動

2016年10月24日

メキシコ・カンクンを16時30分に出発したアメリカン航空機は、アメリカ・テキサス州のダラスに19時30分、到着(時差無し)。最終目的地ではないが、入国審査はここで行う。
アメリカは出国は大雑把だが、入国はかなり入念にやる。とはいえ、私が当たった黒人女性の入国審査官は気さくな人で、結構和やかなやりとりになった。
「キューバ行ったの? キューバどうだった?」
つい最近国交が正常化されたばかりの国だったので興味津々な様子だったが、当たり障りの無いことを言わなければいけない気がしたのと、英語力の足りなさが災いして
「暑かった」
というどうしようもないことしか言えなかった。

一旦バックパックをピックアップして、今度は国内線に乗り継ぐ。

22時20分(中部時間、サマータイムあり)にダラスを出発して、アリゾナ州フェニックスに23時(山岳部時間、サマータイム無し→実際の所要時間2時間40分)、到着。到着ロビーに出た後、空港に備えられたホットラインで予約していた宿に電話して、送迎の車に来てもらう。
フェニックス空港のホテルホットライン
フェニックス空港のホテルホットライン
フェニックスのモーテルの室内
フェニックスのモーテルの室内
予約していた宿は典型的なアメリカのモーテル。値段が安い割には広々としていて清潔な居心地のいい部屋だった。
ここで1泊して、明日はアメリカ訪問のハイライトとなる場所への拠点に移動する予定だ。

2016年10月25日

本日はフェニックスからフラッグスタッフへと、アリゾナ州の中を移動する。
宿から長距離バスのグレイハウンドのターミナルにはバスでも行けそうだったが、旅行中トレーニングが完全に足りていなかったので、30分強の道をバックパックを背負って歩いて行った。
出発予定時間11時の1時間前に余裕の到着。さあ、切符を買おうか、と思ったら…

まさかの
Sold Out.

キャンセル待ちをしてみたものの空振り…

[落ち着け。確か他の方法があったはずだ]

旅に出る前に調べていたのだが、アリゾナ・シャトルという民間の交通機関があって、フェニックス空港からフラッグスタッフまでの便があるという。グレイハウンドに乗れないことが確定したところで、タブレットでバスターミナルのwifiを捕まえて、オンラインで予約。グレイハウンドより12ドルほど高い43ドルしたが、この際仕方がない。13時30分の便を無事予約した。

フェニックス空港は幸いにも、グレイハウンドのターミナルのすぐ隣にある。ただ、敷地は隣でも、最寄りの第2ターミナルまではやはり歩くと30分強かかる。タクシーを使おうか、とも一瞬考えたが…

トレーニング不足
   +
運賃が増えたので節約
   +
失敗した自分へのペナルティ

ということで、歩いても余裕で間に合うタイミングだったこともあって、アリゾナの日差しが強く照りつける中、歩いて第2ターミナルを目指した。

辿り着いた第2ターミナルの出入り口は、ちょうとアリゾナ・シャトルの待ち合わせ場所だった。そこで赤いシャツを着たスタッフを見つけ、予約の確認。
「12時の便に間に合いますけど、そちらにしますか?」
とのことだったので、ありがたくそちらに回して頂くことにした。

アリゾナ・シャトルのバスは、バスというよりも客席が3人がけシート×4の12人乗りの大型ワゴンと行った感じ。そこに乗客は5人だけ。12ドルの差額を取り戻すまではいかなかったが、非常にゆったり余裕を持って移動することができた。

アリゾナ・ロード」を走る車窓の外に見えるのは、「アリゾナ」と聞いてすぐ連想されるような、サボテンが生える荒野だった。
サボテンが生えるアリゾナの荒野
サボテンが生えるアリゾナの荒野
植物がこれだけ生えているので「砂漠」とは全く違うが、それに似た荒涼とした雰囲気がある。まさに西部劇の世界だ。
しかし、暫くすると辺りは針葉樹林が広がるようになり、やがて行く手に山が見えてきた。恐らく、明日目指すことになる山系だろう。
アリゾナの針葉樹林の風景
針葉樹林に風景が変わってきた

15時15分、フラッグスタッフ駅に到着。宿もこのすぐ近くだ。
フラッグスタッフ駅は小さな田舎の駅、といった感じの小じんまりとした駅だが、駅の周囲を見ると、本当にこれが超有名な観光地への入り口の街なのか?と思えるほど、のどかな田舎町だ。 フラッグスタッフ駅
フラッグスタッフ駅

到着後は、ユースホステルにチェックイン後、先程の「Sold Out」に懲りて、明日の日中に予定している活動の足と、その後の長距離移動の足の確保に努め、無事両方とも確保することができた。

夕食は駅近くのレストランでコンボセットを頂いた。
折しも時期は大リーグのワールドシリーズ。さすがはベースボール発祥の国だけあって皆の関心は高く、店内のテレビモニターは全て、シカゴ・カブス対クリーブランド・インディアンスの試合を映し出していた。

明日はいよいよ「アメリカに来るからにはここへ」と思っていた、この国最大の目的地が待っている。

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