バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

サンディエゴ-3 ~オールド・タウンの古きアメリカ

2016年10月15日

マリーナ・パークで海の景色を楽しんだ後、今度はシーポート・ビレッジ駅からサンディエゴ・トローリーのグリーンラインで北へ向かう。
ダウンタウンを通り越して向かったのは、オールド・タウン。スペイン人が入植してきた18世紀にサンディエゴの街が造られ始めた場所だ。
オールド・タウンT/C駅で下車して徒歩1分足らずで、古き西海岸の歴史的町並みが見えてきた ―― とは言っても、そこはオールドタウン州立歴史公園というテーマパークだった。 オールドタウン州立歴史公園
オールドタウン州立歴史公園
オールドタウン州立歴史公園
オールドタウン州立歴史公園
中には、アメリカ風ではなくどう見てもメキシコ風の、骸骨のオブジェなども見られた。 オールドタウン州立歴史公園 メキシコ風の骸骨のオブジェ<
メキシコ風の骸骨のオブジェ
そもそもカリフォルニア州全域が19世紀の米墨戦争まではメキシコ領だったという歴史もあるが、サンディエゴは特に、今でもメキシコと至近距離にある。一昔前にさかのぼれば、こういう光景もあったのだろうと想像できる。

確かに、アメリカ西部の歴史が始まった頃の雰囲気を味わうことができる場所ではあったが、リアルな街ではなく、入場料や検札口こそ無いものの「テーマパーク」である。「つくられた」感は否めなかった。

オールド・タウンT/C駅に戻ると、すぐ近くに、間もなく利用する予定のサンディエゴ空港が見えた。ここからタクシーに乗っていくこともできただろうが、安く済むバスがダウンタウンから出ているのを確認済みだったので、私は一旦ダウンタウンに戻り、サンディエゴ湾のヨットハーバー近くのバス停から空港行きのバスに乗車した。

サンディエゴにはまだ私が訪れていない名所が幾つもあった。バルボア・パークサンディエゴ動物園ミッドウェイ博物館(これは『戦争の道具』に金を払いたくないという拒否感から敢えて行かなかったのだが)とその傍にある水平と看護師の像、等々 ―― しかし、私がこの街に来た一番の目的は「メキシコ国境を歩いて越える」ことにあった。それが達成された今、それらの「おまけ」はもうよかった。それに、宿のあり得ないふざけた対応のせいでバックパックを背負ったまま街巡りすることを強いられたために疲れた、ということもあった。少し勿体ない気もしたが、今回の旅は過密スケジュールだったので、予定通り次へと進まなければ。

サンディエゴからの移動は国内線だったが、やや早めの2時間半前には空港に到着した。しかし、それが吉と出た。
取りあえずの目的地のサンフランシスコが大雨で、搭乗予定のサンフランシスコ行きの便がまだ向こうから到着していないということで遅れが発生しており、1つ前の便もやはり遅延が発生していて1時間後の出発になるということで、チェックインカウンターのナイスミドルな男性職員の計らいでそちらに回して頂けたのだ。

お陰でサンフランシスコには余裕をもって到着することができた。そこから先は国際線に乗り換えるので、余裕をもっての到着はありがたいことだった ―― はずなのだが、1つ目の便を下りてから次の便が出発するゲートまで行くのに、歩いて10分とかからなかった。
アメリカを訪れたことがある方ならお分かりだろうが、アメリカは入国審査は厳重だが、出国審査はそもそも行われず、乗り継ぎとなると手荷物検査も最初の空港で済んでいるのでもはや行われない
これからまた別の国へ向かうというのに、何とも拍子抜けである。

ともあれ、ここから先の便は予定通り、23時10分、雨のサンフランシスコを出発。夜明け前に到着するは…
先ほど歩いて行ったばかりの、メキシコである。

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