旺角 ~九龍から見下ろす香港
2014年6月6日
旺角の交差点
これまでこの界隈をバスで通ったこ
エアポートエクスプレス、MTR(メトロ)を乗り継いて、香港空港から旺角(モンコック)に到着した。
とはあるものの自分の足で歩いたことは無いので、初めての訪問と言っていい。しかし、ネイザン・ロードを軸に広がる街という意味ではこれまで訪れてきた尖沙咀(チムサーチョイ)などとそう違っている印象もない。この界隈の本当の「らしさ」を実感するのは翌日を待つことになる。
私が今回の宿に選んだのも、勿論安宿だ。安さを求めるなら重慶大廈(チョンキンマンション)でもよかったのだが、今回は旺角を拠点とした方がよさそうだったので、350香港ドルとちょっと高めだったが、旺角駅の改札から歩いて5分と交通至便な場所にある、先施大廈という雑居ビルの一角にある龍群旅館(ドラゴン・ホステル)に泊まることにした。
香港の典型的な安宿
フロントでもらった鍵で開けた扉の向こうには――3畳一間の狭い部屋にシングルベッドと小さな机が置かれ、壁にテレビとエアコン、アコーディオンカーテンの向こうにシャワー付きトイレがあるという、重慶大廈などでこれまで見てきたのと同じ、典型的な香港の安宿だった。雑居ビルの一角にある安宿、と分かった時点から何となく予想はしていたが、期待を裏切らないクオリティだった。誤算だったのは窓が無かったこと。今回は早起きする必要が全く無かったのでよかったが、これでは朝が来たことが分からない。この手の宿に泊まる時には、携帯電話でもいいので、目覚まし時計が必要だ。
本当に「寝るためだけの宿」だが、私は旅の宿にそれ以上のことを求める気は全く無い。南京虫などが出ず、眠りを妨げるような騒音・振動や異臭や極端な寒さ・暑さが無く、従業員に大きな問題が無く、カメラやPC等の充電ができれば十分だ。そんな私にとって、この宿はまさに必要十分。実に快適だった。
ランガムプレイス・モンコックからの眺望
その後、近くにある高層ホテル・ランガムプレイス・モンコック(香港朗豪酒店)に行ってみる。百貨店の4階から延びる渡り廊下からロビーに向かうと、文化大革命という狂気に中国を巻き込んだ紅衛兵の銅像という実に不愉快なオブジェに迎えられる(この場所以外にも1階エレベーターホール等にこの不愉快な題材のオブジェはある)。
このホテルの高い位置から香港の景色を見る機会に恵まれた。九龍の高台から、摩天楼群の向こうにビクトリア・ハーバー、そしてその向こうに香港島が見える。
香港訪問8回目にして初めての、九龍側から見下ろす香港だった。
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