バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

台湾西岸(2012~2013年)

高雄-1 ~台湾第2の都市で、どこか懐かしい風情

2013年1月4日

台湾第2の都市・高雄
台湾第2の都市・高雄
朝早くのバスで墾丁を出発し、北の方高雄へと戻る。来る時は墾丁最優先のため素通りしてしまったが、今度は1泊して少しだけ街を見物してみることにした。

高雄は、台湾島南西部に位置する港町だ。台湾第2の都市で、日本から直行便も出ている。日本で言えば大阪のような位置付けになるだろうか。
しかし、正直なところ、都会だとかモダンな文明とかいうのには興味が無い。墾丁で見た海の景色の余韻からまだ醒めていなかった私は、この街でもやはり、まずは海の景色を求めて動き出した。

高雄のMRT(地下鉄)橘線を西の終点駅・西子灣駅で下車する。そこから海に向かって少しばかり歩くが、その町並みが“大都会”とは裏腹な、彰化などでも見てきた昭和の日本の薫りが感じられるような、どこか懐かしさを感じさせる下町チックな町並みだった。

高雄の下町チックな町並み
高雄の下町チックな町並み
旗津半島の天后宮
旗津半島の天后宮

鼓山フェリーターミナルから、船で向かうは旗津半島。幅は僅か200mながら長さは10kmと、高雄の港を南北に細長くすっぽりと蓋をするように横たわる半島だ。今でこそ陸から切り離されてしまっているが、かつては台湾本島としっかり繋がっていたので今でも「半島」の名で呼ばれている。
まずは半島最北端にある旗津フェリーターミナルの近くをぶらぶらと歩いてみる。すぐに天后宮という廟が目に入ってきた。 高雄・旗津半島北の灯台
旗津半島北の灯台
旗津半島の風車公園
旗津半島の風車公園
先ほど西子灣駅から鼓山フェリーターミナルの間を歩く間には代天宮という廟があり、ここの天后宮はそれよりも規模こそ小さいが、この界隈はこの廟を起点に発展している、即ちこの廟こそがこの界隈の中心なのだろう。
半島の最北端には旗后山という高台があり、上には灯台と砲台がある。即ちこの高台は、高雄の安全な港の航行と、守備の要のポイントだということだ。
高台からは高雄の街を一望することができる。台湾第2の都市だけあって、巨大な高層ビルを見ることもできるが、摩天楼が林立しているという程でもない。同じアジアの臨海都市とはいえ、香港やシンガポールなどと比べてしまっては少々気の毒だ。これが今現在の台湾第2の都市として見合った身の丈ということになってしまうのだろうか。しかし、高層ビルがそれ程多くない光景は逆に、台湾という国の今後の発展性がまだまだあるというポテンシャルを象徴しているようにも思われた。まあ、先ほど見た懐かしい街並みを残しつつ大いに発展して頂きたい――というのは部外者の我が儘だろか。

その後も旗津半島を南へぶらぶらと歩いてみる。ここでは専ら街とは逆側の西の海ばかり眺めて歩いた。昨日まで墾丁で見てきた荒れ狂う海と比べれば、この日の高雄の海は極めて穏やかだった。噴水あり、風車公園ありと海辺の街らしい光景が続き、またやはり台湾らしく、廟がある光景なども見ることができる。穏やかな海、雲は多いが「晴れ」と言っていい天気にも恵まれ、非常に爽やかな気分で半島巡りをすることができた。

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