墾丁-1 ~荒れ狂う南シナ海
2013年1月2日
台中滞在は1泊のみとして、私は更に列車で台湾を南に下っていった。
墾丁青年活動中心(YH)
列車の終着駅は、台湾第2の都市・高雄――なのだが、ここも取りあえずは素通り。私は昼食だけ済ませるとすぐに高雄駅に隣接するバスターミナルから、更に南へと向かうバスに身を預けた。
バスが到着したのは墾丁という街だった。本当の目的地は更に南にあるのだが、取りあえずはここをベースにして動いた方がいいので、墾丁青年活動中心というユースホステル(YH)を宿にこの街で2泊することにした。このYH、建物が大陸の雲南を思わせる古民家風で、宿代が安い割には内装も綺麗で非常に居心地が良かった。
墾丁は、海辺の街である。
街のすぐ南に南シナ海が広がっており、シーズンになれば海水浴客やサーフィンなどのマリンスポーツ客で賑わう、台湾きってのリゾート地だ。
YHの裏手からはその海を一望できる散策路がある。私も荷物を下ろしたところで早速、散策路を歩いてみた。
墾丁の海は、私を歓迎してくれた。
――荒々しく。
猛々しく荒れる墾丁の海
ゴツゴツとした火山岩が露出した海岸
折しも天気は悪しく、空はグレーに染まり、海面もそれを反映してグレーに染まっている。おまけに折からの強風で海面は猛々しく荒れ狂い、強い波が海岸に打ち付ける。
そして陸の方に目を向けると、台湾が火山国であることを証明するかのように、ゴツゴツとした火山岩が海辺に露出していて、猛々しい印象をより一層強めている。
ここでは2泊する予定だが、明日の天気はどうだろうか。青空の下で穏やかな海を見たいし、明日は今回の旅で1番の目的にしていた場所を訪れる予定なので、天気の回復が望まれる。
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