バンコク ~合流しては別れて…旅の終わり
2012年9月17日
バンコクのスワンナプーム国際空港に到着した時には、私とマコトだけでなく、マコトが隣の席になってナンパ意気投合したサイトウさんという日本人女性も加わっていた。私はどちらかと言うと人見知りしてしまう方なのだが、こういうノリこそバックパッカーとしてあるべき姿だ。3人でバックパッカーの聖地・カオサン通りへ、電車(エアポートリンク)とタクシーを乗り継いで向かう。
ここで、今朝カトマンズで別れたユリと合流予定だが、移動に思いの外時間がかかってやや遅れてしまう。集合場所に着いてみたところ彼女の姿は最初見当たらなかったが、マコトと連絡がついてようやく合流することができた。
カオサンの喧騒を避けるようにして、“裏カオサン”とも言われるソイ・ランブトリへと入り込み、私たちはユリが先に入っていたゲストハウスを宿に定めて少し遅めの夕食に向かう。カオサンに着いた時に既にパッタイ(タイ風焼きそば)を食べていたが、それで胃が満たされる訳も無い。
トムヤム・スープ、ソムタム、クウシンサイ、串焼き――今回、タイでのディナーはこの1食だけとなるので、私たちはここぞとばかりに好みのタイ料理を注文してタイの味に舌鼓を打った。
タイ料理の数々
マッサージでまったり
食事の後はマッサージに行って体をほぐす。疲れている実感など全く無かったのだが、やはり弾丸トラベルで体は結構疲れていたようだ。マッサージの最中に、私はいびきをかいて寝てしまっていた。
2012年9月18日
水上バスから。王宮が見える
ワット・アルンも見える
朝。携帯電話のアラームに叩き起こされた。携帯の画面を見るとまだ6時半だが、外はかなり明るい。
――うっかりしていた。携帯の時間をネパール時間からタイ時間に調整するのを忘れていた。ネパールとタイの時差は1時間15分――つまり今はタイ時間の7時45分ということになる。
今朝の約束は8時だ。私とマコトは慌てて準備をしてゲストハウス1階にあるカフェへと向かった。
ユリとサイトウさんは既に朝食を済ませていた。サイトウさんは他に予定があったため、ここからはマコト、ユリ、私の3人でのお出かけとなった。
今回は、空港施設以外のタイ初体験のマコトの要望もあってチャオプラヤー川を楽しもうということになった。チャオプラヤー川を楽しむのなら、水上バス以外にないだろう。私たちはカオサン近くの船着き場から“市民の足”に乗り込んで10数バーツの格安クルージングに繰り出した。
相変わらず、水は濁っている。しかし、暑いバンコクでこうやって水の上を突っ切っていくのは、とても清涼感がある。やがて左手に王宮、右手にワット・アルンという寺院と、バンコクを代表する建築物が見えてくる。格安ながらも贅沢なクルージングだ。
帰りはカオサンの1つ手前で下船して、残りのルートをこれまた(事実上)初タイのマコトの希望でトゥクトゥク(三輪タクシー)に乗ってカオサンに戻る。
カオサン通りは今年も賑やかでした
カオサン名物?10バーツラーメン
カオサンでのランチに、ぜひマコトとユリに教えたい店があったので、5年前の記憶を辿りながら路地裏に進むと、今年も潰れることなく営業していた。「ミスターワッタナーのラーメン屋」。ここは1杯たったの10バーツでラーメンを出してくれる屋台で、10バーツラーメンの名前で知られている。
量が少なめなので1杯だけでは腹が満たされないかもしれないが、2杯でも20バーツしかかからないし、メニューも豊富なので気軽に2杯目を注文することができる。ちょうど来ていた日本人学生たちとの会話も食事に花を添えてくれた。
タイのリピーターであるユリもこの店のことは知らなかったようだが、すっかり気に入ってくれたようで、その後数日をタイで過ごす間に結構通い詰めたらしい。
パヤタイのB級グルメ街
その後もカオサンのボディーソープ屋などで買い物をしているうちに、あっという間に私とマコトは帰国の途に就かなければならない時間が来てしまった。もう少しタイに留まるユリとは、昨日午前にネパールで別れて昨日夜にタイで再合流したばかりだが、またお別れとなってしまった。
カオサンから空港へはタクシーやバスでまずパヤタイまで行ってそこから電車ということになる。しかし、パヤタイでB級グルメ街を見つけてしまった私たちは、そこでちょっと寄り道。こういう所の引力に吸い寄せられやすいのが、バックパッカーの性(さが)である。
それでも空港には余裕を持って到着することができた。タイ航空の便に身を委ねること6時間、羽田空港に到着。これで私とマコトのネパールツアーは終了した。
しかし、まだネパールに、タイに留まっている仲間たちがいる。彼らが全員無事に戻るまではツアー完了と言うことはできない。
それから9日後の9月26日、最後の1人・コウゾウが帰国したことで、今回の100人100旅第5弾印税&文房具品等寄付のネパールツアーは全ての日程を無事完了させることができた。
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