バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ネパール(2012年)

HAPPY HOME(パタン)-1 ~100人100旅の“心”贈呈

HAPPY HOME
HAPPY HOME
ダルバール広場などのあるパタンの中心部からは西に少し外れた場所にある建物の前で、ワゴン車は停まった。その建物には"HAPPY HOME IN’TL SCHOOL"という看板が掲げられている。
こここそが、今回100人100旅の仲間が集まってネパールまで来た最大の目的地なのだ。
HAPPY HOMEは、看板の文字通り学校なのだが、ここにいる子どもたちは、何らかの理由で家や家族を失った孤児なのである。
100人100旅プロジェクトでは100人以上が集まって旅の本を出版する活動を行っているが、筆者たちは利益を一切受け取らず、その印税を、例えばカンボジアの井戸掘り活動に、東日本大震災の復興支援に寄付するという形で、社会に還元している。2011年秋に出版された第5弾「旅PHOTO―旅人からの贈り物」の印税はこのHAPPY HOMEに寄付されることに決まっていた。今回はその印税を贈呈するためのツアーだったのである。
金銭だけではない。子どもたちのために、100人100旅メンバーを中心に各方面から文房具やノートパソコンが集められた。ツアー参加者たちが分担してネパールに持ち込んだそれらの品々も今回寄付された。
子どもたちのために集まった文房具やノートPCの数々
子どもたちのために集まった文房具やノートPCの数々

施設の中に案内されると、ちょっとしたグラウンドの横にトタンの屋根と壁でネパール名物の雨(私たちがここを訪れていた間も一時、お約束の通り雨が降った)をしのぐスペースがあり、そこに並べられた椅子と机で子どもたちが勉強していた。ここが彼らの“学び舎”という訳である。
それから、別棟にある図書室に案内された。本棚には英語を中心とした本が並んでいるが、まだすき間も目立ち、蔵書を増やしていく余地がありそうだ。この次に来る時には英語の本も持って行こう。
そしてここで、100人100旅第5弾の印税寄付のセレモニーが行われた。第5弾代表のマコトから校長に、寄付金の入った封筒と100人100旅第5弾のポストカードブックが手渡される。渡される方も渡す方も、ちょっと照れの入った笑顔を満面にしている。

HAPPY HOMEの子どもたちの学び舎
HAPPY HOMEの子どもたちの学び舎
印税贈呈式
印税贈呈式

ここで贈呈された印税や文房具・ノートパソコンは決して単なる“金品”ではない。100人100旅のメンバーと、今回の趣旨に賛同して下さった皆さん、そして本を買って下さった皆さんの“心”の贈呈式なのだ。

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