パドゥム・ゴンパ一帯
2011年9月29日
ギャワ・リンガ磨崖仏を目の当たりにしてザンスカールに満足しはしたが、せっかくなのでパドゥム・ゴンパ一帯を散策してみよう。既に夕方の5時を回っていたのでゴンパに上って内部を見るのはちょっと無理だろうが、ゴンパに対する未練は既に無い。
パドゥム・ゴンパ一帯は、ほんの数年前まではマーケットあり、バスターミナルありの街の中心地だったらしいが、今ではその座を街の北側に奪われ、バスターミナルは空き地となり、マーケットはすっかりさびれてしまって、往時の賑わいは失われてしまっている。
だからと言って、みすぼらしいばかりの場所だという訳ではない。ゴンパへ向かう村落の中の道を歩いていると、家屋の造りは他の場所と同じなのにもかかわらず、
[ここは――ザンスカール王国時代の町並みではないのか?]
そんなことを思わせる、落ち着きのある古めかしい雰囲気に満ちている。
最後の最後に、いいものを見せてもらった。既にザンスカールを満喫しきった心に、新たな充実感がプラスされた。
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