ザンスカールへ(2)
2011年9月27日
サンクからの道は確かに悪路が多く、厳しかった。とはいえ、先日トラックでアルチ~ラマユル間の悪路を越えてきた身には、ジープに襲ってくる振動ぐらい何ともなかった。むしろ、車窓から見えるスル谷と標高5000m超の雪山の景色を、シャッタースピードをかなり速くして撮影しつつ楽しむ余裕すらあった。
サンク―テシェル間にて
サンク―テシェル間にて
9時10分、テシェルに到着。ここで最初のパスポートチェックを受ける。何か、4年前に訪れた同じくカシミール地方のインダス川流域のパキスタン・フンザに行った時のことを思い出す。
その後、山道に差し掛かって川を遥か下に見下ろす位置にまで上がり、進路を南から東へと変える。するとその先は、舗装された箇所が全く無い悪路の連続となり、ジープの速度は自然と遅くなっていった。
上がったり下がったりを繰り返しながら、12時半、ランドゥムに到着。このあたりが大体中間点だ。ここで昼食をとり、2度目のパスポートチェックを受ける。
ここでようやく、ゴンパが見えてきた。ランドゥム・ゴンパである。
イスラムの街カルギルからここまで、仏教的な要素はチョルテン(仏塔)を一回見た以外全く見られなかったのだが、どうやらここから再び仏教圏に入るようである。
そして午後2時20分、標高4400mのペンジ・ラ峠を越える。
ここから先が、いよいよザンスカールだ。
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