パンゴン・ツォでホームステイ(2)
2011年9月22日
まだ夜も明けきらぬ薄暗い中、カメラを片手に外に出かける。パンゴン・ツォはまだ黒く染まったままだが、湖の西の向こうにそびえる山とそれにかかる雲は赤く染まり始めていた。
そして、6時半。湖の東の向こうの山の上に明るい光の塊が浮かび始めた。
日の出である。
折しも、この日は秋分の日の前日。あの太陽はほぼ真東に姿を見せているはずである。
それからは、朝の散歩がてら湖と農村の姿を写真に収めて歩く。
岸辺に近づいたところで、昨日から探してみてありそうでなかなか無かったタルチョ(五色の祈祷旗)をようやく廃屋(もしくは建設中の家屋)の屋根の上にようやく見つけた。やはりチベット文化圏の湖にはこれがなければ様にならない。
その他、賽の河原に積み上げられるような石の塔が幾つも湖の岸辺にあるのも印象的だった。
午前8時。ホストファミリーの家に戻ってラダック風パンとバター・ジャムとミルクティーという朝食を頂く。簡素な食事だが、この簡素さが田舎でのホームステイらしくていい。
午前9時。車に乗り込んでレーへの帰途に就く。僅か一晩だったが、景色も空気も人も、全てがゆったりとしていて心地の良い一晩だった。ホストファミリーの皆さんには大変お世話になり、別れが名残惜しかった。
ホストファミリーの皆さん、お世話になりました。
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