ニャルマ
2011年9月15日
ティクセ・ゴンパから1km弱南へ行ったところで左のわきに入ると、小さな白色のチョルテン(仏塔)がずらりと並び始めている場所に行き当たる。
そのチョルテンの列に沿って歩いた先にあるのが、1000年以上前に創建されたニャルマ・チョスコル・ゴンパである ―― いや、今となってはニャルマ・チョスコル・ゴンパ“跡”と言った方がいいかもしれない。なぜなら、そこにあるのは辛うじて痕跡が残っている主要建造物の跡を除けばほぼ全面的に瓦礫の山と化しているからだ。
ラダックのチベット仏教史上極めて重要な地であることは間違いないだろうが、当時の面影を思い浮かべることすら困難な今の壊れぶりを見ていると、寂しさと言うよりは悲しさすら沸き起こってくる。
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