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世界への旅(旅行記)

ペルー

ナスカ-2 ~博物館とプラネタリウム

アントニーニ博物館
アントニーニ博物館
ナスカ市内に戻り、アルマス広場近くのレストランで昼食をとる。
この街のアルマス広場は、地面やベンチに地上絵やそれをモチーフにしたデザインが描かれている。ナスカならではだ。

ナスカにはピラミッドのあるカワチなど近郊にも見どころがあるが、時間的にちょっと余裕が無い。行けない分はアントニーニ博物館を見学することで補う。
扉は閉ざされていたが、呼び鈴を鳴らすと中に入れてくれた。各国語の説明書が無料でレンタルされていたので、日本語のものを借りて参観する。
独特なタッチの絵が描かれた土器、シャチなどをかたどった土器、農具、貨幣等々、ナスカやカワチなどの出土品の展示のほか、写真パネルで発掘の経緯の説明がなされている。
ナスカは「地上絵」だけでない  ――  そんなことをはっきりと認識させてくれる、興味深い展示だった。

マリア・ライヘ・プラネタリウム
マリア・ライヘ・プラネタリウム
望遠鏡のレンズ越しに見える月
望遠鏡のレンズ越しに見える月

夜には、ナスカ・エアラインズ・ホテル内にあるマリア・ライヘ・プラネタリウムを訪れる。ナスカ研究の第一人者である女史の名前を冠したプラネタリウムだ。
指定の時間は19時だったが、英語の回の前に行われたスペイン語の回が押して、なかなかお呼びがかからず、土産屋で時間を潰す。15分ほど遅れてようやくお呼びがかかり、ホテルの裏手にある空き地へ案内される。まずそこで天体観測。木星やさそり座、夏の大三角などの説明を受ける。
その後、いよいよ本命のプラネタリウム。ナスカ・ラインの地図や星図や映像を交えて説明が行われる。
地上絵と正座の関連性(オリオンとクモ、北斗七星とサル)や、水脈との関連性、日の出・日の入りの位置と線の方向など天体との関連性などが解説され、目から鱗が落ちる思いの連続だった。ナスカ・ラインは絵だけではなく、むしろそれと連続している線の方に大きな意味があるようである。 屋台のおばちゃん
気さくな屋台のおばちゃん
「ナスカの地上絵」とだけ呼んでいてはナスカ・ラインの本質を見失わせてしまう、と強く思わされた。
英語かスペイン語しかなく、私が参加した英語の会も参観者は私を含めた日本人3人と白人3人の計6人だけで、あちこちで見かけた日本人ツアー客は、日本語版が無いために敬遠されたのか全く参加していなかった。ナスカ・ラインだけ見てこれを見ていない人はかなりの損をしていると断言できる。

プラネタリウム内部の様子はこちらから(flickr)

最後に、再び空き地で天体望遠鏡の体験。木星の縞模様や、月のクレーターがはっきりと見える。望遠鏡のレンズ越しに月の写真を撮らせてもらった。

終了後、一緒に参加した日本人と屋台で夜食。筋張った牛肉の串焼きは食べにくかったが、気のいい屋台のおばちゃんとの交流など、屋台ならではの楽しみを満喫する。

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