ウランバートル-7 ~自然史博物館の恐竜など
2009年1月2日
開館時間の10時を狙って、昨日閉まっていた民族歴史博物館へ赴いてみたが、中に入ってみると工事の真っ最中。ここは諦めて近くの自然史博物館へ。こちらは開いていたのでゆっくりと参観した。
自然史博物館の恐竜の化石
自然史博物館最大の見ものは、モンゴルで発見された白亜紀の大恐竜タルボサウルスの化石だ。体長10mの巨体が今にも襲いかかってきそうな迫力をもって仁王立ちしている。
これだけの巨体を誇るモンゴルの大王が滅びてしまうのだから、自然の力は恐ろしい。昨日郊外で犬が犬の死肉を食らうシーンを見て自然の厳しさを感じたものだが、あれとてもしかしたら序の口なのかもしれない。
その他にも岩石や各種生物の展示などがあったが、中にはペンギンなどモンゴルとは全く関係ないものも多く、博物館のコンセプトに少々疑問が感じられた。
その後は、これも昨日赴いたものの門が閉ざされていたチョイジンラマ寺院へ再度向かう。第8代活仏の弟である僧侶ロブサンハイダブ・チョイジンの住まいだった寺院で、現在では博物館として公開されている。
チョイジンラマ寺院
スフバートル広場からほんの少し南へ行った路地にその寺院はある。広場の賑わいに比べると非常にひっそりとして落ち着いた界隈の中にたたずんでいて、周囲とは違う時間と空間の中にあるような感覚すら抱かせる。
今日は開いているかな?と期待しつつ赴いたが、この日も門は固く閉ざされていた。
と、窓の内側に人影が見えた。ちょっと覗き込んでみると、向こうも私に気づき、窓をあけて私に言う。
"Close."
余りに無情な言葉だった。モンゴル滞在は翌日までだったので、「明日は?」と聞いてみたがやはり門は開けられないようである。
残念。民族歴史博物館に続いてここも駄目だったか ―― 側門の隙間から辛うじて中の様子を覗うことはできたが、それ以上のことはかなわなかった。
翌日にモンゴル滞在の締めとして行くことにしていた場所を除いて、これで目的がなくなってしまった。後はゲストハウス近所の土産屋やノミンデパートで買い物をしたり、夜に食事に出かけたぐらいだった。
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