バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

韓国、モンゴル

ウランバートル-ハラホリン ~草原を移動

2008年12月28日

ゲストハウスのスタッフらが夜更けまでクリスマスパーティー。やかましくされて余り眠れなかった。

朝一番のバスに乗ろうと、6時半すぎ出発の準備をする。
「これからどこへ?」
スタッフが私に尋ねる。
「ハラホリンへ」
「では、バスターミナルまで私たちの車で5000Tgで送りますよ」
願ってもない申し出だった。私は別のスタッフが運転する車で西のバスターミナル(ソンギノハイルハン長距離バスターミナル)へ移動した。
バスターミナルには7時半ごろ到着。ところが、ハラホリンへの直行バスは9時が始発。暫く待合室の椅子に座ってモンゴル語の会話帳を読んでいると、
「日本の人ですか?」
と、若い女性が日本語で声をかけてきた。大学で日本語を学んでいるという。
「どこへ行くのですか?」
「ハラホリンへ」
「そうなんですか? 私の家はハラホリンの近くです」
などと暫く彼女と会話をしていると、突如、

「コンニチワー!! オオサカー!!」

"老人"にさしかかった1人の男が私たちの前に立ちはだかり、両手両脚を大きく広げて絶叫する。
雪に覆われた草原
雪に覆われた草原
[なぜ、大阪?]
そんな疑問はともかくとして、彼の様子は"変態"そのものだった。私はその様子を面白がって見ていたが、若い女性の方はおびえてしまい、友達と一緒に逃げ去ってしまった。せっかくのモンゴル人との交流もそこで終わってしまった。

8時すぎ、何気なく外に出てみると、ハラホリンを通過するバスが見つかった。私はそのバスでハラホリンに向かうことにした。
8時20分、まだ暗い中をバスがウランバートルを出発する。明るくなる頃には、周りの風景は雪に覆われた草原に変わっていた。暫くは舗装道路を走っていたが、やがてそこをそれて草原の中に自然に出来上がった土の道を進む。まだ舗装状態のよくない部分があるとのことだった。
13時すぎ、食事とトイレ休憩でとある村に停まる。トイレのある裏手に行ってみると、2頭の豚がいる。他の国で見てきた豚よりも毛がフサフサと長い。こんなところにもモンゴルの冬の寒さが表れている。

豚
フサフサとした毛の豚
ゴリルタエ・シェル
モンゴル式肉うどんゴリルタエ・シェル

さて、昼食をと食堂に入ったが、メニューはモンゴル語のキリル文字ばかりでさっぱり分からない。そこで役に立ったのが「旅の指さし会話帳 モンゴル」だった。店員を相手に指差したのは、モンゴル式肉うどんゴリルタエ・シェル。肉は勿論羊で、スープは羊の油で光っているが、味付けはさっぱりした塩味で羊肉の癖が強い割には食べやすい。

食事を終えて、再出発。腹がふくれたせいか、眠気に襲われた。暫くウトウトしていたら、肩を叩かれて目が覚めた。どうやらハラホリンに着いたようである。ウランバートルから400kmあり、10時間ぐらいは覚悟していたが僅か7時間弱で済んだ。

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